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プログラミングの学習を志す多くの人にとって、最初にぶつかる難関が「学習、開発環境が構築できない」ということになります。

参加した講義や研修では開発環境が構築済みなので、テキスト通りにやっていればプログラミングができますが、いざ自宅や職場で学習を行うとなると、この難関にぶつかり挫折してしまう人も多く存在します。特に、VBAはMS Officeさえインストールされていればプログラミングを行うことができますが、他言語ではなかなかそうもいきません。

しかし、開発環境の構築作業というのは、具体的にはインストールや設定を「手順通り」にやっていけばいい「だけ」ということが殆どです。
では、なぜ挫折してしまうのでしょうか? その理由には「そもそもコンピュータやWindowsの事が良く分っていない」ことが挙げられると思います。

例えば

・コマンドプロンプトに外部コマンドを認識させるための環境変数が分からない
・バックグラウンドサービスの設定や起動方法が分からない
・どのプログラムがどこにあるかファイルパスを把握していない

このような点が設定上で困ってしまうポイントとして挙げられます。

プログラミングはコンピュータを操る技術です。従って、プログラミングを学習する前に、まずはこのような「基礎」を学習しなければならないのは必然であり、基礎をしっかり固めておかなければ開発環境を構築する事さえもままならないのです。特に、これらの説明に使用されている「言葉」が分からない場合は、コンピュータやWindowsの仕組みの「基礎中の基礎」からしっかり学習をする必要があります。当校の講義ではこのような「言葉」の説明もきちんとしておりますので、初心者の方でも安心して参加いただけるようになっています。

参考として今回のコラムでは「Javaプログラミング初級」講座で配布している、Javaプログラミングの学習・開発環境の構築方法を記したJavaをはじめようを掲載するので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います。

Javaの開発環境に関しては特に有料なソフトウェアが必要というわけではないので、これを参考に是非とも環境の構築に挑んでみて欲しいと思います。
これを読んでも「よく分からない」「構築できない」という場合は、少々厳しい言い方になってしまいますが、プログラミングを勉強する前に「コンピュータやWindowsの基礎」からしっかりと勉強した方が良いと思います。結局は「急がば回れ」であり、基礎をおざなりにしていきなり実践レベルを身に付けようと思っても、かえって時間が余計にかかってしまうことになることが殆どだと、私自身のこれまでの指導経験からも思います。

この手の学習は「悪戦苦闘」しながら「実践する」ことでのみ、「自らのスキル」として習得することが出来ます。悪戦苦闘も大切な学習の一環だと考え、まずは試行錯誤をしていただけたらと思います。

(担当:奥田 英太郎