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前回ご紹介したマクロを利用して「操作をメニューから選択する」場合は、ファイルを開いた時に、探さなくてもそのメニューが表示されている状態が便利です。
そこで今回は、ファイルを開いた際の表示や画面を設定する「起動時の設定」機能をご紹介いたします。

◆起動時の設定

設定方法は以下の通りです。

(2003)メニューバーの[ツール]→[起動時の設定]
(2007)Officeボタン→[カレントデータベース]
(2010)[ファイル]タブ→[カレントデータベース]

 ・「フォームの表示」 …起動時に表示したいフォームを選択
 ・「ナビゲーションウィンドウを表示する」または「データベースウィンドウの表示」 …チェックを外すと表示されなくなる
 ・「すべてのメニューを表示する」 …チェックを外すと表示ボタン(ビューボタン)など一部機能が表示されなくなる

起動時の設定

また、マクロに「AutoExec」という名前を付けて保存すると、当該Accessファイルを開いた時、自動的にそのマクロが実行されます。起動時の設定とAutoExecマクロの両方が設定されている時は、起動時の設定が実行された後にAutoExecマクロが実行されます。

◆起動時の設定およびAutoExecマクロの回避

管理者がメンテナンスを行いたい場合、上記の設定がされていると必要な操作ができないことがあります。
そのような時には、[Shift]キーを押しながらファイルを開くと、起動時の設定およびAutoExecマクロが無効になります。

このようにメニュー化することは「使う人」にとっての便利さと共に、危険な操作を防ぐことでセキュリティ強化にもつながります。
業務にお役立ていただければ幸いです。

(担当:瀧川 仁子