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Excelのセルにデータを入力すると、標準では文字が左寄せ・数字が右寄せになると思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実は郵便番号は数字なのに左、日付は漢字でも右に寄ります。
Excelは、いったいどのような基準で判別しているのでしょうか?

答えは「計算できるかできないか」です。

計算できるものは「数値」です。
郵便番号や電話番号は数字で書いてあっても計算しない「文字列」です。
また、日付や時刻は計算できます。たとえば、「3月5日から10日引く」と2月23日です。
月の日数が考慮されているのは、「シリアル値」で計算しているからです。
(シリアル値=1900年1月1日を1とする連番)
従って、日付は実際には数値で格納されているので計算可能です。それを表示形式で月日に見せています。

Excelは、数値に変換できるものは入力すると自動的に半角数字に変換してしまいます。
例えば全角で数字を入力しても確定すると半角になります。
また、0で始まる数字(会員番号やハイフンなしの電話番号等)は0が消えます。
こういう場合は、セルの表示形式を文字列に変更したり入力時に「’」を先頭に付けて文字列として保存する必要があります。

なお文字列として保存されたデータは、数値として保存されたセルの値とは異なるものとなります。
VLOOKUP関数で照合できないなど、見た目は同じでもExcel上では同一のデータとして認識されないので注意が必要です。

(担当:瀧川 仁子