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前回のコラムでは、Webページ全体を体系的に見せるための基本的なデザインルールについてのお話をしました。今回は、写真などのビジュアル要素をWebページ制作に取り込む重要性について説明したいと思います。

ここでのビジュアル要素とは、写真や図表、イラストやクリップアートなどのイメージ素材のことを指します。
なぜWebデザインにおいて写真などのビジュアル要素が重要なのかといいますと、ビジュアル要素は最も素早く直感的に「メッセージ」を伝える要素の一つだからです。テレビや新聞やインターネットを通じて日々多くの情報が押し寄せてきますが、強力なビジュアル要素の力を利用することで伝えたいメッセージを後々まで残る記憶に繋げることも可能になります。

適切なビジュアル要素を配置することで、以下のようなインパクトのあるWebページを制作することができます。

・Webページの訴求効果を高める
・読み手の興味を刺激して、行動を促す
・重要な情報を分かりやすく伝える

ビジュアル要素を配置する目的は大きく2つに分けることができます。1つ目は純粋にページを装飾するためです。2つ目は情報を伝達するためです。
前者はメッセージに関連があるものであれば、目を楽しませるだけのものでも充分です。一方で、後者は必要に応じてイメージ素材の選択を行うことが効果的です。複雑な概念など文章で説明し尽くせない部分を、「百聞は一見に如かず」のことわざにあるように、一枚の写真がその全てを伝えるということも起こります。たった一枚のビジュアル要素でWebページ全体の雰囲気が変わってきますので、どのビジュアル要素を選択するかはWeb担当者の腕の見せ所と言えるでしょう。

ビジュアル要素にはいくつかの種類があります。

・写真
・図表
・イラスト
・クリップアート

「写真」はビジュアル要素において特に有力なイメージ素材で、Webページデザインの主力です。プロの写真家の写真で感情が呼び起こされるのと同じように、良い写真を使用することによって、情報の伝達や説得、感情の誘発などを実現することが可能です。写真は他のビジュアル要素と比べてより「説得力がある」ビジュアル要素です。従って、このような写真のメリットを上手く活かしWebページの情報にメリハリを付けることも、メッセージをわかりやすく伝えるために大切なポイントです。

このようにビジュアル要素を使うことでWebページのメッセージをよりわかりやすく直感的に伝えることができます。
一方で適切ではないビジュアルを選択することは、Webページで伝えたいメッセージから読み手の注意を反らして逆効果になるため注意が必要です。ビジュアル要素を選択する際は、メッセージを補足するようなイメージ素材を選択するようにしましょう。

今回はメッセージをわかりやすく伝えるビジュアル要素を使用する重要性についてのお話をしました。今後に活かしていただければ幸いです。

(担当:斉藤 万幾子