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【書籍名】まんがで学ぶ 成功企業の仕事術 アパホテル
【著者】バラエティ・アートワークス 漫画 /  BookLive 制作協力
【出版社】朝日新聞出版

アパホテルと言えば・・・あの「私が社長です」の顔アップの看板やポスターなどがまず思い浮かぶでしょう。私も、あの派手な帽子の印象しかありませんでした。
しかし、経営者としてビジネスの第一線で活躍しながら大学に社会人入学し大学院修士課程まで修了なさったという記事を拝見して、イメージが変わりました。
また、何の気なしに入ってみたマンションのモデルルーム、なんと社長ご本人が営業活動をなさってるんです!記念撮影にも気軽に応じてくださる気さくな方でしたが、お客様と話しながらローン金額等を電卓に頼らずすぐに概算できる数字に対する強さと、大きな会社でありながら社員一人一人の名前をご存じであることに驚かされました。

そのアパ社長は、もちろん文字通り企業の「顔」として(いろいろな意味で)凄いのですが、実はグループ代表であるご主人こそが「凄い」経営者なのだそうです。
起業して一大ホテルチェーンを築き上げたのは、この「逆張りの発想」(経済の原則に従い、あえて真逆の行動をとる)のご主人の行動力と、奥様の「花ごころのおもてなし」の連携があってこそです。

経営者でなくても、業務の中で何かを決めたり対応する際に「逆張りの発想」の根底にある「原則」に従って判断し、お客様に対しては「花ごころのおもてなし」を実践していくことの大切さなど、気づかされることが多々ありました。

また、読後の心に残るのは、お二人の「努力し、全力で生きる」姿勢です。
勉強をあきらめず50歳にして大学入学、店舗数や売上実績等の目標の達成など、常に高い目標を掲げてチャレンジする姿勢があってこそ、企業も人間も現状維持に留まらず成長し続けるのでしょう。

「凄い人」の話を聞いたり文章を読んだりして「この人だからできたんだ」と感心するのは簡単ですが、それで終わってしまいがちです。
そこで私は、自身を顧み、まずは(高い目標でなく恐縮ですが)一つ一つ目標を持ってチャレンジすることにしました。

皆様も、仕事またはプライベートで「いつかやりたい」と思っていたこと、または「○○だから無理」とあきらめていたことを棚卸して、まずはできることからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【ジャンル】ビジネス、伝記

(担当:瀧川 仁子