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Excelは「表計算ソフト」なので、数値や金額の計算に使用する頻度は高いと思います。
今回は、Excelを使用して数値の端数処理をするときの便利な関数についてご説明したいと思います。

小数点以下の数値がある場合、Excelは見た目を「四捨五入」して表示しています。

このような小数点以下の数値を合計する場合、合計値が見た目の数値と異なってくることがあります。
そこで、関数を使用して端数処理することにより、意図した数値を使用して計算できるようにします。

四捨五入・切り上げ・切り捨て、それぞれの関数があります。

ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNそれぞれの関数は、処理する桁を引数で指定可能です。
 「0」 小数点以下第一位を処理し整数にする
 「1、2、…」 小数点以下を処理し指定した小数点の位にする
 「-1、-2、…」 整数の位を処理する(十の位、百の位等)

INT関数には桁指定はなく、切り捨てて整数にします。
通常はROUNDDOWN関数で引数を「0」に指定した場合と同様ですが、負の数を指定した場合は結果が異なります。
例えば「-5.75」はROUNDDOWN関数では「-5」となりINT関数では「-6」となりますので、利用する際には注意が必要です。

Excelには関数が300個以上あります。一度に全部覚えることはできませんが、このように似た関数をまとめて覚えれば実務へのご活用もしやすいと思います。

(担当:瀧川 仁子