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新年明けましておめでとうございます。フロンティアリンクの佐藤でございます。
昨年も皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。
本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様にとって、昨年はどのような年でしたでしょうか。私自身は、一昨年末に始めたライザップが、無事昨年7月末で終わり、最終的には開始からマイナス32kg減、人生のピーク時からは47kg減という、女性ほぼ1人分の脂肪に見切りをつけることに成功しました。
その後も食事や運動などに気を付けているおかげで、ほぼ体重もキープし続けています。
健康診断で、血液検査の数値もすべて基準値内に収まるようになりました。こんなことは20代の半ば以来ですから、十数年ぶりですね。
特に、HbA1c(糖尿マーカー)は、数年前は実は「即薬物治療」の値を示していましたが、今では基準値の下限辺りですから、本当に良かったと思っています。

こうして健康な身体を手に入れると、改めて健康の有難さを感じます。
健康であれば疲れにくくなり、仕事に対する気力も、こなせる仕事量も違ってきます。何より、身体が健康であれば、心も前向きになります。
まさに、プラスのサイクルですね。

人間の悩みというのは大きく3つに分けられると言われています。一つは健康、もう一つはお金、最後は人間関係、ですね。
人によって悩むポイントはいろいろ分かれると思いますが、私自身がダイエットを行おうとする前は、やはり健康が一番の課題でした。
先程の話の裏返しではありますが、疲れやすく仕事の気力も続かなかったり、結果的に人間関係にも後ろ向きになってしまったりですね。

そんな時に、ライザップに行こうと思ったきっかけをくれたのは、友人の何気ない一言でした。ジムに行こうかどうしようか迷っているときに、まずは見学に行こうと思ったのですが、一人で行くには心もとないので、一緒に行ってくれないかとお願いしたのですね。ちょうど自宅のすぐ近くにある、ライザップとは別のジムだったのですが、当時はお盆休み中で、たまたま休館日だったのです。
その時の友人の一言は「どうせ行くなら、結果を出せるライザップがいいんじゃない?」ということでした。

それまで「ライザップ」という言葉は聞いてはいたものの、完全に「意識の外」にありました。ですが、友人のその一言で、完全に「自分事」になったわけですね。
そこからはお話をしました通りで、今はこうして無事健康な体を手に入れて、悩みの一つを減らすことが出来たわけです。
悩みは減ったと言っても、残念ながら私は煩悩の塊のようで、他にも尽きない悩みを抱えていたりはするのですが(笑)

このことを考えるときに、どうしてもオーバーラップすることがあります。
昨年はパリでの2件のテロを含め、ISISが関与する様々な事件が起きた年でもありました。
これまでもアルカイダなど、イスラム系のテロ事件は数多く起きてきましたが、その根本的な原因は何かということを、私自身はいつも考えています。
もちろん、複雑な要因が絡まっているとは思いますが、根本的な部分としては、絶望的な貧困と、欧米との格差にあると私は思っています。
仕事をしたいと思っても仕事がなく、仕事がないから収入も少ない。一方で、インターネットの普及により、豊かな欧米の生活や文化などの情報は入ってくる。
どうすればこの状況を打開できるのかという「悩み」を抱えていると、悩みを解決するのに役立ちそうな情報への感度が高まります。ちょうど私が「ライザップ」という言葉に反応したように。
それがたまたま、アルカイダやISISに参加する若者にとっては、これらの組織に参加することで「悩みを解決できる」と思わされてしまうということなのではないかと、私自身は思っています。

もし、彼らの悩みが、良い仕事を得て満足のいく収入を持ち、家族と安心して豊かな生活を送るという「目標」に到達するための「道筋がない」ということなら、きちんとした「仕事」を生み出すことが唯一の解決策ではないかと私自身は思っています。これは、決して遠い中東の話に限ったことではなく、日本国内を見ても、貧困から発生する数々の問題がニュースの話題に上ることからも分かる通り、同じ話になります。

では、仕事を生み出すだけでよいかというと、そうではありません。仕事を生み出すことと同じか、あるいはそれ以上に重要なことがあります。「教育」です。
ITに代表される「新しい技術」のおかげで、特定の分野では仕事が急激に増えています。例えば、SE・プログラマーなどは、今はどこも「人手不足」です。
一方で、今後AI(人工知能)が進化すると、10年後には現在のおよそ半分の仕事で人間の労働力がAIに置き換わるという予測もあります。すなわち、現時点でもそうですし、今後はますます「人間の力」が必要とされる仕事は、従来とは内容が変わってくるということです。

技術や仕事がアップデートされるということは、人間自体もアップデートをしなければなりません。そのアップデート手段で最も大切なものは「教育」です。
様々な課題解決の手段として教育を考える場合、重要なポイントが2つあります。
一つは「教育を受けることの重要性」を知らしめること。
例えば、先程のアルカイダやISISに向かう「悩みを抱えた若者」に「ジハードが唯一の解決策ではなく、教育こそが解決策である」と訴え、理解してもらえたら。
理想論かもしれませんが、そうはいっても「教育」の必要性をきちんと理解してもらわなければ、その先の話も始まりません。
ですので、「教育こそが最も大切な資産である」ということを、まずは教育に携わるものすべてが、もっと広く知らしめていかなければならないと私は考えています。

そしてもう一つのポイントは、実際に「世の中で求められているスキルや知識を、いつでも、どこでも、誰もが学び、教え合える環境を用意すること」です。
貧困や格差の原因は、突き詰めれば教育機会に関する格差です。教育を受けたいと思っても、費用や期間、あるいは場所などの関係で、必要な教育を受けられない人も世の中には多く存在します。
これは、教育を受けたいと思っている人だけでなく、実は「こんな教育を提供したい」と思っている、教える人側から見ても、同じ状況であることもあります。

「いつでも、どこでも、誰でも」学び、教え合うことが出来る環境。これこそが、今の社会に求められていることの一つではないかと、私自身は考えています。

フロンティアリンクでは昨年より「すべての人に、最良の教育を」をテーマに、フロンティアリンクが独自に開発した「ライブラーニング®」をより多くの皆様にお使いいただけるような仕組みの開発を進めております。
こちらを皆様のお手元に実際にお届けできるとき、「いつでも、どこでも、誰でも」双方向で学び、教え合うことが出来る環境を実現できると考えています。

よりよい社会を実現するために必要不可欠な「教育の革新」に、フロンティアリンクは今年も全力で取り組んで参ります。
皆様の引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年 元旦
フロンティアリンク株式会社
代表取締役社長  佐藤 啓

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新年明けましておめでとうございます。フロンティアリンクの佐藤 啓です。昨年も皆様には大変お世話になり、感謝申し上げます。本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様にとって昨年の一年はどのような年になりましたでしょうか。世の中の流れを思い出してみますと、4月からの消費税増税は企業・個人それぞれに様々な影響があったと思いますし、9月の御嶽山の噴火は改めて自然の怖さを思い出させる出来事でした。楽天からヤンキースに移籍した田中投手の大活躍と、その後のけが、そして復活には関心をお持ちの方も多かったのではないかと思いますし、STAP細胞の一連の問題では、改めて研究開発活動の在り方と「倫理観」そして「予算獲得や競争等の政治的な要素」との高度なバランスが重要であることを認識させてくれたと思っています。

色々な出来事がありました2014年ですが、私自身が一番関心を持ったのは、10月の「ノーベル物理学賞に青色LEDを開発した赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏が選ばれたこと」でした。赤色・緑色のLEDは既に実用化されてはいましたが、青色は技術的な課題も多く、実現可能性がまだ未知数であった1973年に赤崎氏が研究を始め、その後1982年から赤崎氏と天野氏が共同で様々な条件での実験を重ねて1989年に世界初の窒化ガリウム(GaN)系青色LEDを実現しました。その後1990年代に入って中村氏が実用的な商用生産技術を考案し、赤・緑・青の「光の3原色」がLEDですべて商用生産可能となりました。現在では日常的によく目にする「LED電球」や「LED照明」など、この青色LEDの恩恵を受けた商品は数多く存在し、低エネルギー社会や環境保護の実現という視点からも、世の中への貢献度は非常に高いものと考えられます。

この青色LEDの研究開発ストーリーの中には様々なドラマがあったのですが、その中でも私自身が一番共感したのは、世界初の青色LEDを実現した赤崎氏の研究に関する「目標設定」と「粘り強さ」でした。1973年といえば、ちょうど私が生まれた年で、開発に成功したのは1989年、私が高校1年生の時でした。まさにその16年もの間、「青色のLEDが実現できれば世の中が変わる」「やるならば、一番難易度が高い窒化ガリウム系半導体で青色LEDを実現させる」という想いで「目標」を設定し、青色LEDの実現に必須の要素である高品質の窒化ガリウム系半導体結晶を生成するために、日夜数多くの実験を行い、失敗を積み重ね、それでも諦めない「粘り強さ」が核となるブレークスルー技術の発見に繋がり、最終的には青色LEDの実現に至ったのです。

赤崎氏の言葉で、非常に印象に残るものがあります。「”前人未踏” の『GaN系ナイトライドのp-n接合による青色発光デバイスの実現』への挑戦を “ライフワーク” とすることを決意した」(赤崎、「夢の青色発光デバイスの実現を語る」、応用物理第73巻第8号、2004年)。青色LEDの実現を、単なる目標ではなく「ライフワーク」とすることを決意したということは「人生のすべての時間を賭しても構わない」という強い意志を言葉で表したものと考えられます。その結果、どんなに実験がうまくいかなくても、失敗を積み重ねても、「まだ何かあるはずだ」という想いが消されることはなく、その想いが幸運の女神を引き寄せたのだと、赤崎氏の様々な話に触れて、私自身は思いました。

目標設定という話では、もう一つ私の中で最近記憶に残ったものがあります。実は昨年末から、20年来蓄積されたウン10kgの脂肪を落とすため、ハードなトレーニングで知られる「ライザップ」に通い始めました。私自身の「ライフワーク」は「地球の文明を宇宙に広げるための技術的な基盤と人材を育てる」ことであり、具体的な目標は「2050年までに火星に5万人規模の経済活動が可能なコロニーを作る」ことなのですが、私自身、当然ですが火星に行きたいという希望もあります。そのためにはまずは2050年、私自身が77歳になるまで、健康な体でいる必要があります。そのためには様々な健康リスクの元となる脂肪を落とさねばということで、ライザップの門を叩いたわけです。

おかげさまで1か月半ほど経ち、すでに10kgの減量には成功しました。噂にたがわず、ライザップのトレーニングは非常に負荷が高く、おまけに「炭水化物完全NG、お酒も完全NG」ということで、よく鬼門の忘年会シーズンを超えられたなぁと思うのですが(これには私の周囲の皆様のご理解があってこそと、そこも非常に感謝しています)、今でも鮮明に覚えているのは、ライザップの初日、これからトレーニングを共にするパーソナルトレーナーと初めて会って、彼が発した最初の一言です。

「体重を落とすことについては心配しないでください。それは確実に落ちます。目標は『いかに理想の体を作るか』、そこに置いてください」

私自身はライザップを始める前は当然ですが「体重を落とすこと」を目標に置いていました。ですがトレーナーはその先の「理想の体を作る」(ライザップのCMでよく見るような、筋肉ムキムキのボディのイメージが分かりやすいと思います)ことを目標にしなさい、と話したのです。これほど分かりやすく、またモチベーションの上がる目標設定の指導はなかなかお目にかからないな、とその時、強く思いました。ちなみにこの「理想のボディ」については「目指す人物名」を具体的に挙げる必要があり、私自身は格闘家の魔裟斗さんを目標に設定しました。
(余談ですが、この「目標人物」についてはスマホの待ち受けにして1日5回は見てイメージトレーニングしてください、とまで指導されます。おかげで事情を知らない人にスマホを見られると、少し勘違いされてしまうかもしれない・・・という状況になりました:笑)

体重を落とすことを目標としてしまうと、それ自体が辛くなってしまい、失敗してしまうことも多いと思います。現に私も年中ダイエット生活をしていましたが、実際には「よく飲みよく食べ」の日も多いので、増えては減らし、減らしては増え、の繰り返しでした。ですが「体重を落とすことは確実にできます」「その先の『健康的かつ理想的なボディ』を作りましょう」「魔裟斗さんを目指しましょう」と言われると、ダイエット自体にはすでに成功したような「錯覚」を覚えるのですね。

実際、トレーニングを開始してから体重が落ち出すまでには多少のタイムラグがありましたが、順調に落ち始めると「理想的なボディを作る」という目標に向かっている分、体重は「減るのが当たり前だよね」と思えるようになり、それをきちんと続けるために食生活の制限を守り、トレーニングも欠かさず通うという好循環を生み出すことに繋がりました。
トレーニングの終了まであと4か月半ほどありますので、ここからさらにどの程度減量し、また筋肉をつけることが出来るのか、自分でも楽しみです。

この2つの「目標設定」の話から思うことは、「一見無謀とも思えるような、極めて高い目標設定をすること」かつ「その目標が自身の人生の中で非常に意味のあることであると自分自身が心から納得できること」が、直近の様々な課題をクリアするためには有効に機能するということです。赤崎氏の場合は誰もが実現できなかった青色LEDを自分の手で必ず実現するという目標があったことで数々の実験の失敗を乗り越えたわけですし、私のダイエットの場合は単なるダイエットではなく「魔裟斗さんの体になる」という目標を設定することで、炭水化物・お酒NGかつハードなトレーニングという課題を日々クリアすることに繋がったと思っています。

このことをフロンティアリンクの2015年の目標設定に当てはめてみたいと思います。私自身にはライフワークである「地球の文明を宇宙に広げるための技術的な基盤と人材を育てる」という、もう一つの「極めて高い目標」の設定があります。この目標を達成するため、フロンティアリンクが開発した「新しい教育の仕組み=ライブラーニング®」の更なる深化を通じて、より良い教育をより多くの皆様が実感できる環境の実現に、2015年のフロンティアリンクは邁進していく所存です。

よりよい社会を実現するために必要不可欠な「教育の革新」に、フロンティアリンクは今年も全力で取り組んで参ります。
皆様の引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2015年 元旦
フロンティアリンク株式会社
代表取締役社長  佐藤 啓

投稿日時:

新年明けましておめでとうございます。フロンティアリンクの佐藤 啓です。昨年も皆様には大変お世話になり、感謝申し上げます。本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年は皆様にとって、どのような一年でしたでしょうか。昨年一年のトピックとして、世の中では「2020年東京オリンピック開催決定」「半沢直樹の大ヒット」などがあり、年末には日経平均が6年ぶりに16,000円を超えるなど、景気も少しばかりは上向いてきているのかなという感覚をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。

私自身が一番注目したニュースは、昨年3月にアメリカの宇宙関連のベンチャー企業である「スペースX」社が、民間としては初めて、宇宙ステーションへの宇宙船ドッキングに成功し、補給物資を輸送したことでした。スペースX社はアメリカのオンライン金融サービス「PayPal」を立ち上げ、その後電気自動車を製造する「テスラモーターズ」のCEOとなるイーロン・マスク氏が設立した会社です。彼は「インターネット」「クリーンエネルギー」「宇宙」の3つの分野で革新的な仕事をしたいと考え、「インターネット」は「PayPal」、「クリーンエネルギー」は「テスラモーターズ」で成功を収めました。そして、今は「宇宙」の分野でも成功に近づきつつあります。

私自身が現在一番注目する企業家がこのイーロン・マスクなのですが、彼が素晴らしいと思うのは「100年先を見据えた活動」を考え、それを実際に実行していることです。彼が「宇宙」を目指そうと思った一番の理由は、温暖化等による地球の気候変動と、100億人が視野に入った人口増加、それらに地球環境が耐えられなくなるので、人類はこの先、宇宙を目指さなければ生き残れない、というところにあります。

実は、私自身も全く同じことを前々から考えていました。私自身は「教育」「食料・水・エネルギー」「宇宙」この順番に残りの起業家人生を進んでいきたいと考えています。最後が「宇宙」なのはイーロン・マスクと同じく、このままでは地球環境が持たないという課題意識からです。では、例えば火星に人類が居住することを考えると、何が必要か。少なくとも、「食料と水」そしてそれを生産する「エネルギー」が必要なことは間違いありません。しかも、土壌も大気も地球とは全く違う環境の火星では、ある種の「工場」のような閉鎖環境で食料・水・エネルギーを生産する必要があります。この実現にはさらなるテクノロジーの進化が必要です。それを担うエンジニアや研究者はどうするのか。そうなったときに「教育」が必要になります。すなわち、意欲のあるエンジニアや研究者を育て、一緒に学び合い成長できる仕組み。これがなければ、今後の人類の発展はないと私は考えています。だからこそ、「教育」の分野に革新を起こすこと、これが私自身の直近での最大の目標になっています。

近年はよく「先の見えない世界」だと言われますが、私自身は実はそうは思っていません。「見えない」のではなく「見ようとしていない」だけなのではないか、と。例えば、日経平均が16,000円を超え、今年は18,000円や2万円を目指せるかもしれない、こうなるとまたバブルが来るかもしれない、と一部では言われています。ですが、バブルが来ると必ず「終焉」がやってくることは歴史が証明しています。それでなくとも、日本の国家債務のGDP比率はすでに200%を超えていますので、どこかで大きな「揺り戻し」あるいは「リセット」が来ることは間違いないと思います。もはや「起こる・起こらない」の問題ではなく、それが「いつ起こるか」というだけの話でしょう。あるいは先ほど述べたような「人類がこのままの規模で地球環境に負荷を与え続けると、どうなるか」これも、少し考えれば想像できると思います。もしくは、現在進行中の「日本の少子高齢化」これも同じ話が言えるでしょう。

「難しいことは政府や経営者などの『えらい人』に任せて、自分はそこそこ楽しめたらいい」と考えれば、確かに楽かもしれません。ですが、少し考えれば先に述べたように、「大きな変化」あるいは「危機」が迫っている可能性が高いのは、理解しやすいのではないかと思います。その変化や危機を乗り越えるのは「えらい人」の責任で、自分はそれに従えばよいと考えるのか、あるいは「何ができるかは分からないけれど、一緒に乗り越え、より良い方向に進めるように考えてみようか」と思うのか。言い換えれば「自分の運命を他人任せにするか」「自分の運命は自分で切り開くか」の違いとも捉えることが出来ます。

このような話をすると、「スキルが・・・」「経験が・・・」「年齢が・・・」等の理由を色々と考えてしまうかもしれません。「出来ない理由」ですね。ですが、もしこのように考えてしまう傾向があるのであれば、逆に「どうすれば出来るか」を考えてみると面白いと思います。何も「素晴らしいことを完璧に行う」ことを要求されているわけではありません。少しでも「こうなったらいいのに」に近づけるような何かを、まずは考えてみること。「こうなったら困るな」という「ネガティブイメージ」ではなく、「こうなったらワクワクするな」という「ポジティブイメージ」で考えてみることですね。

実は、このような「物事に対する捉え方」や「ビジョンの考え方」あるいは「課題解決のアプローチ」など、一言でいえば「どう生きるか」というテーマこそ、教育が最も力を入れるべき分野だと私は考えています。先に述べた「エンジニアや研究者を育てる」仕組みはもちろん大切ですし、それ自体は弊社にて現在仕組みづくりを進めているところでもあります。ですが、「エンジニアや研究者を育てる」という話は、もう少し広く捉えれば「どう生きるか」というテーマの中の「一分野」でしかありません。「どう生きるか」を意識しつつ、ビジョンの検討や課題解決の方法を一緒に考え、互いに教え合うことが出来るような仕組み。これが今の教育に求められている一つの大きなポイントであると私は考えています。

この仕組みの実現に際し、重要な点は「議論し、考え、教え合う場」を作ることと、参加あるいは運営する「仲間」を広げることにあります。大きな志を持つ人から、少しばかり興味を持つ人まで、色々な仲間が集うことで、仕組み自体が活性化するとともに、レベルアップしていきます。もちろんですが、参加する人自体も、様々な意見や考え方に触れ、それに基づいて自分自身も考えることで、成長することが期待できます。そのような「参加者だけでなく、仕組みそのものが自律的に成長する教育」手法を、私自身は今年のテーマの一つとして考えていきたいと思っています。

よりよい社会を実現するために必要不可欠な「教育の革新」に、フロンティアリンクは今年も全力で取り組んで参ります。
皆様の引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2014年 元旦
フロンティアリンク株式会社
代表取締役社長  佐藤 啓

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皆さん、こんにちは。フロンティアリンクの佐藤です。

気づけば今年も残すところあと2か月。思えば「新年の挨拶」で「今年は1か月に1回は社長ブログも更新します」と宣言していたのに、その後10か月も更新をしていませんでした。社員が頑張って更新をしているのに社長がこれでは・・・ということで、深く反省しました。ということで、久々の社長ブログ、更新です。

フロンティアリンクを設立し、社長になってから丸7年が経過しました。社長としての具体的なロールモデルがあったわけではなく、マネジメント経験が豊富だったわけでもない自分がここまで会社を成長させてこられたのは、ひとえに社員の頑張り、お客様の応援、取引先の厚意、あるいは家族・友人・知人の助けがあったからだと改めて思います。それに対して私自身が何をしてきたのか、今一度整理をする意味で、今回のブログは書いてみようと思います。

私が尊敬する企業トップの一人に、日産のカルロス・ゴーンさんがいます。ゴーンさんの話で印象に残っているものの一つに「社長の仕事はビジョン・計画・実行という言葉に凝縮される」というものがあります。私自身は本当にその通りだと思っていて、

・会社が、社員が、進むべき道を示し
・その道をどのように進むのかを考え
・実際に突き進む

ことが会社運営の基本だと、この7年間で実際に自分がやってきたことからも強く思います。中でも「進むべき道を示す」こと、すなわちビジョンを示すことが経営者にとって「ビジョン・計画・実行」の中であれば大切なポイントになると考えています。

ですが、私自身がここ数年で思うことは「ビジョンは『描ける』」ということです。

この意味は少し補足しなければならないかもしれません。端的に言えば「仏作って魂入れず」という言葉が近い意味になるのですが、「ビジョン=仏」は、例えば経営企画部や部下等に任せることで「作らせる」こともできるわけです。ただそこに、経営者としての「意志=魂」が本当に入っているのかということが、実は経営においては一番大切なのではないか、と私自身は考えています。要は一人の経営者として「どのように生きたいのか」という「意志」がビジョンの前に必要だ、ということですね。

私自身の愛読書の一つに、ダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト」があります。新しい概念や世の中を変えていく仕組みは、今後は左脳型思考よりも右脳型思考によって生み出されること、そして「素晴らしいコンセプト」を生み出すツールとして、「6つの感性」すなわち「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び心」「生きがい」が重要であるということが書かれているのですが、私自身は経営においては「共感」が非常に大切であると考えています。社員からの共感、お客様からの共感、取引先からの共感、家族・友人・知人からの共感。様々な「共感」があるからこそ、目指すところに向かって突き進むことができるようになります。

そして、先の「ハイ・コンセプト」を読んで思うことは、

「共感」とは「生きがい」=「生き様」から生まれるものだ

ということです。そして、「生き様」とはすなわち「どのように生きたいか」という「意志」とも言い換えることができます。

私自身は「教育こそが世界を変える」という強い想いを持っています。一人の人間の根幹を育てる「教育」。誰もが最良の教育を受けられる環境を作り、社会がより良い方向に発展することに「貢献したい」、これが私自身の「生きる意味」だと思っています。もちろんですが、他にもいろいろな「意志」はあります。例えば「美味しいものを食べたい」「綺麗な景色を見たい」「楽しい会話をしたい」等々、ですね。ですが、これらの様々な意志の最上位に来るものが、私の場合は「社会の発展に貢献したい」ということになります。

ここ数年で確信したことでもありますが、生き様とは結局「死ぬときに自分の人生を振り返って、どうあれば『まあ、悪くない人生だったな』と思えるだろうか」ということから決まるものだということです。私の場合は「佐藤啓という人間がいて、良かったな」と思ってくれる人が「一人でも多くいてくれたら」悪くない人生だったなと思えるだろうと考えています。そこから「社会の発展に貢献したい」という意志が生まれているのだと私自身は思っています。その意志を具現化する手段の一つが「教育」であり、より良い教育の実現のために自分の持てる力をすべて注いでいるのが、現状です。

私自身が振り返って思うのは、有難いことに、多くの人からこのような「私自身の意志」に対して「共感」をいただけるので、会社が成長できているのかな、ということです。言い換えれば

「ビジョン」とは「意志」の裏返し

であるべきものであり、意思なきビジョンや、意志と乖離したビジョンは単なる「お題目」に過ぎないので共感を得られることはなく、そのようなビジョンの下では会社は決して成長しない、ということです。

何か大きなことを成し遂げたいと思ったら、色々な人の助けが必要不可欠です。そして、その「助け」を得られるかどうかの境目は「共感」があるかどうかです。共感は「意志」から得られますので、例えば本心では「平穏無事に人生を終えたい」という「意志」の下に生きていながら「大きなことを成し遂げたい」というビジョンを掲げているのであれば、もしかすると同じように「平穏無事に生きたい」という人からの共感は得られても、「大きなことを成し遂げたい」というビジョン自体には共感は得られないのかもしれません。

Where there’s a will, there’s a way -「意志あるところに道は開ける」

リンカーンを始め、昔から言われている有名な言葉ですが、私自身は本当に「この通り」であると思っています。

そして、私自身の経営に対する姿勢としては、

「意志はビジョンに優先する」

この言葉につきます。

周りを巻き込んで何かを成し遂げたいと思うことがあれば、是非この「意志はビジョンに優先する」ということを思い出していただけたらと思います。私も自分自身の「意志」を大切に、誰もが最良の教育を受けられる環境の実現に今後も邁進したいと思います。

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新年明けましておめでとうございます。フロンティアリンクの佐藤です。昨年も皆様には大変お世話になり、感謝申し上げます。本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

社長ブログも更新が滞ってしまい、申し訳ございませんでした。「一年の計は元旦にあり」とありますので、今回は新年のご挨拶も兼ねて、今年一年の目標を記してみたいと思います。今年は社長ブログも、月に1回くらいの更新を目指していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

私自身の今年の目標は「社会貢献に繋がる教育のさらなる機会提供」です。

私自身がフロンティアリンクを立ち上げてから7年、現在の核となる社会人向け教育事業を始めてから6年が経ちます。その間に一貫して抱いていた想いは「社会貢献に繋がる仕事」「お客様の喜ぶ顔が見える仕事」をしていきたいということでした。教育という分野はまさにこの2つに該当し、さらに私自身も実際に教えていて「楽しい」仕事ですので、天職であると私自身は考えています。

一方で、教育に対する社会的な要請は、この事業を始めた6年前よりも、さらに高まっていると私自身は感じています。現在の日本が抱える様々な問題、例えば仕事を見つけることが難しい人が多く存在する一方で、企業側は「欲しい人材が見つかりにくい」と感じている「人材に関する需給ギャップ」や、台頭する韓国・中国等の新興企業との「グローバル競争」、あるいは「決められない」「先が見通しにくい」ことに繋がる一つの理由でもある「リーダーシップ不足」などは、教育が課題解決に大きな役割を果たすと考えられます。

さらに、世界に目を転じると、飢餓や貧困、紛争といった問題は引き続き発生しており、解決への具体策が提示されているとは残念ながら言い難い状況です。

私自身が教育を仕事に選んだ一番の理由は「教育こそが、世界を救う」という想いにあります。私自身は幸運なことに、よい教育環境に恵まれ、様々な知見を得られたことで、ITエンジニアやコンサルタント、さらには経営者と、自分自身が興味のある仕事を続けてくることが出来ました。生きる上で「多くの選択肢を持つ」こと、そして「自分自身に決定権を委ねられること」は大きな強みとなると思いますが、私自身の経験では、そのために最も必要なことは「興味のある分野に対する知識や経験を得る」ための機会があるかどうかだと思っています。言い換えれば「適切な教育」を受けられるかどうか、ということです。

人生における究極の問題は「健康」「人間関係」「お金」であると言われていますが、適切な就業機会からの「収入」によって解決する問題は多く、そして就業機会を得るためにも、また就業機会=仕事自体を「創り出す」ためにも、教育が果たす役割は大きいと考えられます。教育自体を受ける・受けないは最終的には個々人の判断になりますが、少なくとも「必要」だと感じた人には、必要と思われる教育を提供できること。さらに「必要ない」と考えている人には、教育の必要性、言い換えれば「教育が人生に対して有益である」ことを伝える機会を設けること。この地道な積み重ねこそが、世界の諸問題の解決に貢献すると、私は考えています。

このような想いから、私自身は「人々の可能性=選択肢を広げることに貢献する教育」に今後も携わっていきたいと考えています。特に、元々の専門であるITのバックグラウンドを活かし、教育の機会における「教育品質」「時間」「場所」の制約や問題を、ITによって解決することに注力していきたいと考えています。

2013年については、具体的には以下の取り組みをフロンティアリンクとして重点的に推進します。

1. ITエンジニアを育成する仕組みの構築
2. IT基礎スキルを習得する機会提供の拡大
3. ビジネス系及びIT上位スキル系講座の拡充

ITエンジニアを育成する仕組みの構築については、スマートフォン・タブレット等の普及に伴うITエンジニア人材の慢性的な不足傾向に対応するため、単にスキルを学ぶだけではない、より総合的かつ実践的な仕組みの構築を昨年より行ってきました。新しい仕組みですので構築に時間がかかっていますが、こちらは2013年の後半にはスタートできる予定で事業を推進していきます。

IT基礎スキルを習得する機会提供の拡大については、2010年開始の「ライブセミナー」によって、東京開催のセミナーを場所に関係なく受講することが可能な仕組みを提供してきましたが、現在は「ライブセミナー ver.2」と呼ぶべき、時間及び場所、並びに個々人の習熟度やレベルにより柔軟に対応出来る受講システムの開発を進めております。こちらは2013年の前半にはスタートできる予定でおります。

ビジネス系及びIT上位スキル系講座の拡充については、ニーズが高まっているデータ分析系の講座の拡充に加え、マーケティング(施策及び分析手法)系講座、さらにはシステム設計やWebプログラミングの上位講座を2013年の早い段階で順次追加する予定でおります。

これらの施策を通じ、2013年もフロンティアリンクは「人々の可能性=選択肢を広げることに貢献する教育」を追求して参ります。皆様のお役に立てるセミナー及びシステムの提供に今後も全力で取り組んで参りますので、引き続きの温かいご支援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2013年 元旦
フロンティアリンク株式会社
代表取締役社長  佐藤 啓