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【書籍名】知識ゼロからの人脈術
【著者】弘兼憲史
【出版社】幻冬舎

本書は、簡単に言うと「島耕作」が指南する人脈術です。

サラリーマンの人生を描いた漫画の主人公と言えば、金太郎とハマちゃん、そして島耕作です。
(金太郎は破天荒であり得ない「物語」なので置いといて)趣味に生きるハマちゃんと仕事に生きる島耕作、この二人に共通するものは「人脈」です。

島耕作氏は、今年8月にめでたく会長にご就任なさいました。なぜ平社員から会長にまで出世できたのか、それはやはり「人脈」の賜物と言えます。彼の人となりや仕事を評価し、信頼し、引き上げる周囲がいたからです。
島耕作氏は、飛び抜けた独自性もクリエイティブな才能もない「普通の人」です。
しかし彼には、「柔らかい頭」がありました。つまり、プライドや見栄にこだわらず前向きに良いものを取り入れ、広くアンテナを張って情報を取り入れる姿勢です。

私自身も今までを振り返ると、日頃の仕事はもちろんですが特に大事な瞬間には、やはり人脈に助けられてきました。自分一人でできることは小さくても周りの人のご協力で成し遂げることができたり、面倒なことでも快く引き受けてくださったりと、人とのつながりこそ私の財産と言えます。
また、周囲の方々から得るものはとても多く、成長させていただいたと思います。

そういった人脈の大切さを説く本は、巷にたくさんあります。
本書には、心構えや概論ではなく、具体的に活かせる64のポイントが記載されています。
私たち「普通の人」が、日々の生活の中で困ったときに頼れる知恵や、様々なシーンで使える技が満載の実用書としてお勧めです。

【ジャンル】ビジネス、経済、人脈、コミュニケーション
【関連・お勧め書籍】島耕作シリーズ

(担当:瀧川 仁子