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新年明けましておめでとうございます。フロンティアリンクの佐藤でございます。
昨年も皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。
本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様にとって、昨年はどのような年でしたでしょうか。私自身は、一昨年末に始めたライザップが、無事昨年7月末で終わり、最終的には開始からマイナス32kg減、人生のピーク時からは47kg減という、女性ほぼ1人分の脂肪に見切りをつけることに成功しました。
その後も食事や運動などに気を付けているおかげで、ほぼ体重もキープし続けています。
健康診断で、血液検査の数値もすべて基準値内に収まるようになりました。こんなことは20代の半ば以来ですから、十数年ぶりですね。
特に、HbA1c(糖尿マーカー)は、数年前は実は「即薬物治療」の値を示していましたが、今では基準値の下限辺りですから、本当に良かったと思っています。

こうして健康な身体を手に入れると、改めて健康の有難さを感じます。
健康であれば疲れにくくなり、仕事に対する気力も、こなせる仕事量も違ってきます。何より、身体が健康であれば、心も前向きになります。
まさに、プラスのサイクルですね。

人間の悩みというのは大きく3つに分けられると言われています。一つは健康、もう一つはお金、最後は人間関係、ですね。
人によって悩むポイントはいろいろ分かれると思いますが、私自身がダイエットを行おうとする前は、やはり健康が一番の課題でした。
先程の話の裏返しではありますが、疲れやすく仕事の気力も続かなかったり、結果的に人間関係にも後ろ向きになってしまったりですね。

そんな時に、ライザップに行こうと思ったきっかけをくれたのは、友人の何気ない一言でした。ジムに行こうかどうしようか迷っているときに、まずは見学に行こうと思ったのですが、一人で行くには心もとないので、一緒に行ってくれないかとお願いしたのですね。ちょうど自宅のすぐ近くにある、ライザップとは別のジムだったのですが、当時はお盆休み中で、たまたま休館日だったのです。
その時の友人の一言は「どうせ行くなら、結果を出せるライザップがいいんじゃない?」ということでした。

それまで「ライザップ」という言葉は聞いてはいたものの、完全に「意識の外」にありました。ですが、友人のその一言で、完全に「自分事」になったわけですね。
そこからはお話をしました通りで、今はこうして無事健康な体を手に入れて、悩みの一つを減らすことが出来たわけです。
悩みは減ったと言っても、残念ながら私は煩悩の塊のようで、他にも尽きない悩みを抱えていたりはするのですが(笑)

このことを考えるときに、どうしてもオーバーラップすることがあります。
昨年はパリでの2件のテロを含め、ISISが関与する様々な事件が起きた年でもありました。
これまでもアルカイダなど、イスラム系のテロ事件は数多く起きてきましたが、その根本的な原因は何かということを、私自身はいつも考えています。
もちろん、複雑な要因が絡まっているとは思いますが、根本的な部分としては、絶望的な貧困と、欧米との格差にあると私は思っています。
仕事をしたいと思っても仕事がなく、仕事がないから収入も少ない。一方で、インターネットの普及により、豊かな欧米の生活や文化などの情報は入ってくる。
どうすればこの状況を打開できるのかという「悩み」を抱えていると、悩みを解決するのに役立ちそうな情報への感度が高まります。ちょうど私が「ライザップ」という言葉に反応したように。
それがたまたま、アルカイダやISISに参加する若者にとっては、これらの組織に参加することで「悩みを解決できる」と思わされてしまうということなのではないかと、私自身は思っています。

もし、彼らの悩みが、良い仕事を得て満足のいく収入を持ち、家族と安心して豊かな生活を送るという「目標」に到達するための「道筋がない」ということなら、きちんとした「仕事」を生み出すことが唯一の解決策ではないかと私自身は思っています。これは、決して遠い中東の話に限ったことではなく、日本国内を見ても、貧困から発生する数々の問題がニュースの話題に上ることからも分かる通り、同じ話になります。

では、仕事を生み出すだけでよいかというと、そうではありません。仕事を生み出すことと同じか、あるいはそれ以上に重要なことがあります。「教育」です。
ITに代表される「新しい技術」のおかげで、特定の分野では仕事が急激に増えています。例えば、SE・プログラマーなどは、今はどこも「人手不足」です。
一方で、今後AI(人工知能)が進化すると、10年後には現在のおよそ半分の仕事で人間の労働力がAIに置き換わるという予測もあります。すなわち、現時点でもそうですし、今後はますます「人間の力」が必要とされる仕事は、従来とは内容が変わってくるということです。

技術や仕事がアップデートされるということは、人間自体もアップデートをしなければなりません。そのアップデート手段で最も大切なものは「教育」です。
様々な課題解決の手段として教育を考える場合、重要なポイントが2つあります。
一つは「教育を受けることの重要性」を知らしめること。
例えば、先程のアルカイダやISISに向かう「悩みを抱えた若者」に「ジハードが唯一の解決策ではなく、教育こそが解決策である」と訴え、理解してもらえたら。
理想論かもしれませんが、そうはいっても「教育」の必要性をきちんと理解してもらわなければ、その先の話も始まりません。
ですので、「教育こそが最も大切な資産である」ということを、まずは教育に携わるものすべてが、もっと広く知らしめていかなければならないと私は考えています。

そしてもう一つのポイントは、実際に「世の中で求められているスキルや知識を、いつでも、どこでも、誰もが学び、教え合える環境を用意すること」です。
貧困や格差の原因は、突き詰めれば教育機会に関する格差です。教育を受けたいと思っても、費用や期間、あるいは場所などの関係で、必要な教育を受けられない人も世の中には多く存在します。
これは、教育を受けたいと思っている人だけでなく、実は「こんな教育を提供したい」と思っている、教える人側から見ても、同じ状況であることもあります。

「いつでも、どこでも、誰でも」学び、教え合うことが出来る環境。これこそが、今の社会に求められていることの一つではないかと、私自身は考えています。

フロンティアリンクでは昨年より「すべての人に、最良の教育を」をテーマに、フロンティアリンクが独自に開発した「ライブラーニング®」をより多くの皆様にお使いいただけるような仕組みの開発を進めております。
こちらを皆様のお手元に実際にお届けできるとき、「いつでも、どこでも、誰でも」双方向で学び、教え合うことが出来る環境を実現できると考えています。

よりよい社会を実現するために必要不可欠な「教育の革新」に、フロンティアリンクは今年も全力で取り組んで参ります。
皆様の引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年 元旦
フロンティアリンク株式会社
代表取締役社長  佐藤 啓