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グラフの主な「役割」については、以下の2つのポイントが挙げられます。

・データの視覚化
・数値や項目の比較、傾向の把握などの分析を容易にする

つまり、データの「把握」「比較」「分析」を行いやすいグラフ=「分かりやすいグラフ」となります。
そのためには、活用する目的を踏まえた上でグラフの種類を選択する必要があります。

【主なグラフの種類】

◆ 横棒
・項目間の量などの比較に使用

◆ 縦棒
・データの時系列的な推移を表す

◆ 折れ線
・データの時系列的な傾向を表す
・異常値(急に増えている・減っている)を発見しやすい

◆ 円
・項目の全体に対する割合を表す
・比率や構成比を見ることができる

また、グラフの「見た目」にも留意することで、わかりやすいグラフが作成できます。

◆ レイアウト
・グラフ各要素のバランスやレイアウトを調整し、数値傾向等を読み取りやすくする
・縦軸の値範囲(最大値または最小値)を変更することで、 データの差異を際立たせる

◆ 色
・強調したい部分の色を変更する
・グラデーションで立体的に見せる

◆ オートシェイプの活用
・「吹き出し」でコメントを書き込む
・強調したい部分に線を引いたりマークを付ける

(担当:瀧川 仁子

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ビジネスパワーアップコラム<プレゼン編> 第十二回

前回のプレゼン編コラムでは、印象に残るプレゼンの実現に関しては「適切な言葉遣い」に気を配ることも重要なポイントであるというお話をしました。今回のコラムでは「シンプル・イズ・ベスト」と題して、シンプルかつ効果的なプレゼン資料の作成に関するお話をしたいと思います。

前々回のコラムで取り上げた「視覚情報の活用」及び前回のコラムのテーマである「適切な言葉遣い」については、いずれも「印象に残るプレゼン」を実現するために押さえておきたいポイントでしたが、これらを別の視点で考えたものが「シンプル・イズ・ベスト」すなわち「シンプルプレゼン」の考え方です。その根本にある考え方は「プレゼンの主人公は誰か?」ということになります。

想像してみて下さい。プレゼンにおいて、パワーポイントの画面上に写真や図や文字、表やグラフが所狭しと並んでいて、それを一つ一つ確認しなければ理解しにくいようなプレゼンを。このようなプレゼンに参加しているとき、皆さんは「画面」と「話者」のどちらにより注目しますでしょうか? おそらく大抵の場合は「画面」に目が行ってしまい、話者の話はもしかすると「半分程度」しか聞いていない、といった状況になってしまっているかもしれませんね。

パワーポイントは便利なツールですし、プレゼンにおいては活用すべきツールであることについては私も異論はありません。ただし、使い方に注意を払わないと、このような「話者不在」の「画面だけが注目される」プレゼンになってしまうケースがあります。言い換えれば「パワーポイントが主人公になってしまっているプレゼン」というイメージですね。

プレゼンの主人公はあくまでも「話者=プレゼンター=皆さんご自身」であるべきです。皆さんの話を引き立てる「サポート役」がパワーポイントのスライドに求められる役割であり、サポート役が前面に出てきてしまうのは「本末転倒」です。だからこそ、スライドには「話者の話を引き立てる」役割を意識して与えなければなりません。その手法の一つが「シンプルプレゼン」の考え方です。

以下、私が担当する「シンプルプレゼン実践」講座で使用しているサンプルスライドから、シンプルプレゼンのイメージを2つほど抜粋してご紹介したいと思います。

最初のサンプルは「イメージと文字」を活用したものです。抜粋したスライドに示す通りですが、

・60ポイント以上のフォント
・表の項目(見出しは除く)は6つまで、かつ1スライドにつき1点まで
・グラフはシンプルに、かつ1スライドにつき1点まで
・イメージを活用し、1枚20秒で伝える

このような「要件」を「シンプルプレゼン」の一つの考え方として、私は推奨しています。通常の作成方法(箇条書き等)と比較すると、制約が非常に厳しく感じられるかもしれませんが、実は「制約」こそが創造性を生み出す源泉となります。厳しい制約があるからこそ、「伝えたいこと」の要点を極限まで絞り込み、本当に必要な情報だけをスライドにまとめることが可能となります。シンプルに考えるためには「制約」が大切であること。これも是非意識していただけたらと思います。

次のサンプルは「文字のみ」を活用したものです。先程の「イメージと文字」を活用したものよりも、さらにシンプルなバージョンです。伝えたい内容を1スライドにつき最大でも10文字程度までに圧縮し、話者が伝える内容の要点をすぐに思い浮かべることが出来るように、順序を含めた構成を構築しています。参考までに、この際のフォントの大きさは「166ポイント」あるいは「199ポイント」が標準となります。理解のしやすさやインパクトの大きさはもちろん、準備時間を大幅に短縮できることも、この形式でプレゼン資料を作成する際のメリットです。私自身は最近ではこのスタイルを採ることが多いです。

いかがでしょうか。もしかすると2番目のサンプルについては「規格外」のイメージを受けるかもしれません。しかし、プレゼンの目的はあくまでも「相手の同意を得ること」です。そのための手段に「正解」はありません。効果的と思えるのであれば、既成概念に囚われない方法も活用すべきと私は考えます。興味をお持ちの方は、まずは社内等の「実験がある程度許される」プレゼンにおいて、トライしてみることをおすすめします。「シンプル・イズ・ベスト」の概念が自らの物となったとき、プレゼンのステージがまた一歩、先に進むと思います。

(担当:佐藤 啓

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前回のWeb系コラムではボタンのデザインによってユーザーの操作性が変わってくるというお話をしました。今回のコラムでは、Webページにおけるユーザーの操作性を決める上で、ボタンと同様に重要なポイントである「リンク」についてのお話をしたいと思います。

ユーザーがトップページに来訪したとき、別のWebページに移動してもらうためには、ボタンまたはリンクを押してもらう必要があります。
従って、ボタンだけでなくリンクについても、ユーザーが「クリックできそうだ」と思わせるための仕掛けが必要ということになります。
では「クリックできそうなリンク」の特色とは、どのようなものでしょうか。

一般的なリンクの条件は以下の通りです。
1、下線が引かれている
2、青色の文字である

実際、このようなリンクは様々なWebサイトでよく目にするのではないかと思います。
実はこの「なんとなくクリックできると分かる」という予測こそが、リンクにとっては重要な要素となります。
リンクが「リンクである」ことを正しく認識できないと、別のページにユーザーを誘導する機能が働かないことになりますので、結果としてリンク先のWebページの閲覧が行いにくくなる可能性が高くなります。
ですので、リンクの下線を外したり、色を変える際には一考が必要かもしれません。
ちなみに現在では、リンク先を訪問した場合にリンクの色が紫色に変わることも、一般的な認識になりつつあるようです。

ここで、少し別の視点のお話をしましょう、青色の特色についてです。
人によっては識別しにくい色が存在し、特に、赤色や緑色の区別がつきにくくなる場合が多いそうです。
一方で、青色は誰でも比較的判別しやすい色とされています。
ですので、リンクに青色を使うということは、誰もが識別しやすいということに加えて、ユニバーサルデザインともマッチしていると言えます。

最後に少し例外的なリンクも見てみましょう。

楽天

下線の無い青色文字が、リンクとなっています。
このようにデザインした理由としては、ページ内でのリンク数が多いため、すべてに下線を引くとかえって視認性が悪くなってしまうからではないかと思われます。
リンクの下線を削除し、リンクの色だけを変更しているサイトの例としては他にもWikipedia等がありますが、一般的にはページ内でのリンクが多いWebサイトの場合、リンクの下線を削除して色だけを変更することが多いようです。

以上のように、視覚的な美しさとWebサイト自体の機能のバランスをとりながら、有効なリンクを作っていただければと思います。

(担当:斉藤 万幾子

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プログラミングの学習を志す多くの人にとって、最初にぶつかる難関が「学習、開発環境が構築できない」ということになります。

参加した講義や研修では開発環境が構築済みなので、テキスト通りにやっていればプログラミングができますが、いざ自宅や職場で学習を行うとなると、この難関にぶつかり挫折してしまう人も多く存在します。特に、VBAはMS Officeさえインストールされていればプログラミングを行うことができますが、他言語ではなかなかそうもいきません。

しかし、開発環境の構築作業というのは、具体的にはインストールや設定を「手順通り」にやっていけばいい「だけ」ということが殆どです。
では、なぜ挫折してしまうのでしょうか? その理由には「そもそもコンピュータやWindowsの事が良く分っていない」ことが挙げられると思います。

例えば

・コマンドプロンプトに外部コマンドを認識させるための環境変数が分からない
・バックグラウンドサービスの設定や起動方法が分からない
・どのプログラムがどこにあるかファイルパスを把握していない

このような点が設定上で困ってしまうポイントとして挙げられます。

プログラミングはコンピュータを操る技術です。従って、プログラミングを学習する前に、まずはこのような「基礎」を学習しなければならないのは必然であり、基礎をしっかり固めておかなければ開発環境を構築する事さえもままならないのです。特に、これらの説明に使用されている「言葉」が分からない場合は、コンピュータやWindowsの仕組みの「基礎中の基礎」からしっかり学習をする必要があります。当校の講義ではこのような「言葉」の説明もきちんとしておりますので、初心者の方でも安心して参加いただけるようになっています。

参考として今回のコラムでは「Javaプログラミング初級」講座で配布している、Javaプログラミングの学習・開発環境の構築方法を記したJavaをはじめようを掲載するので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います。

Javaの開発環境に関しては特に有料なソフトウェアが必要というわけではないので、これを参考に是非とも環境の構築に挑んでみて欲しいと思います。
これを読んでも「よく分からない」「構築できない」という場合は、少々厳しい言い方になってしまいますが、プログラミングを勉強する前に「コンピュータやWindowsの基礎」からしっかりと勉強した方が良いと思います。結局は「急がば回れ」であり、基礎をおざなりにしていきなり実践レベルを身に付けようと思っても、かえって時間が余計にかかってしまうことになることが殆どだと、私自身のこれまでの指導経験からも思います。

この手の学習は「悪戦苦闘」しながら「実践する」ことでのみ、「自らのスキル」として習得することが出来ます。悪戦苦闘も大切な学習の一環だと考え、まずは試行錯誤をしていただけたらと思います。

(担当:奥田 英太郎

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もちろんWordやPowerPointでも表は作成できますが、Excelでは表を作成するだけではなく「計算」を行うことが一番多いのではないかと思います。
四則演算や関数はExcelで一番よく使う機能とも言えますので、しっかり基礎を押さえておきましょう。

【計算式作成の基礎】

計算式の作成には「セル番地」を使います。(セル番地:列・行番号でセルを特定する方法)
計算式は「=」(半角のイコール記号)から入力を開始します。
計算に使うセル番地の指定方法は、

・クリックして選択
・直接セル番地を記載する

上記のいずれでもかまいませんが、クリック選択の方が使用するセルを正しく指定しやすいです。

四則演算子は、キーボードの位置を確認しておきましょう。

 + 足し算
 - 引き算
 * かけ算
 / 割り算

また、比較演算子も条件式などによく使います。

=   等しい
<>  等しくない
>  (左が右より)大きい
<  (左が右より)小さい
>= (左が右)以上
<= (左が右)以下

【関数の基礎】

関数とは「ある処理や手順を行うために予め用意されている機能」つまり目的別のミニプログラムのようなものです。
たとえばよく使う「SUM関数」は「このセルからこのセルまでを合計する」という「機能」です。
入力された数値の合計(または平均・個数など)を出すだけでなく、条件に一致する値を探したり、四捨五入(切り上げ・切り捨て)を行ったり、条件によって処理を分けたりと、様々な場合に使用されます。

関数の書式は、下記のように決まっています。

 =関数名(引数)

・関数名は小文字で入力しても大文字に変換されます。
・引数(ひきすう)は、関数により指定する内容や個数が異なります。

関数を入力する方法は、下記の3つです。

・[オートSUM] ボタン(またはその横の選択メニュー)
 (2003)ツールバー、(2007・2010)[ホーム] タブ
・[関数の挿入] ボタン
 数式バーの左側
・自分で入力する

(担当:瀧川 仁子