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個人的な話で恐縮ですが、私は最近「子供を本に親しませる」活動に協力しています。
子供向けのイベントで本を紹介したり、小学校に書籍を寄贈するなど、子供たちに興味を持って本を読んでもらえるにはどうしたら良いかを模索しています。
そういった活動の中で、「親が本を読まないと子供も読まない確率は高い」という話が出ました。子供に本を買い与えたり薦める立場である親の影響は大きいと思われます。

忙しい大人としては、なかなか本を読む時間は取れないものです。その中で取捨選択していくため、まずは仕事で必要な本から、そして楽しみのための本は後回しになってしまいます。
今回は、その後回しになりそのまま読まなくなってしまいがちな「本」を、敢えて読もうというお勧めです。

読書の効能としてよく挙げられるのは、「知識が身に着く」「感性が豊かになる」「語彙力が豊富になる」といったところです。
知識と語彙力については仕事に役立ちそうですが、「感性」については特に今さら…と思われがちです。しかし、大人になっても「感性」を磨いたり成長することはできるものです。

小説には多数の登場人物が描かれます。一人一人異なる立場の人物を把握し理解しなければならないのは現実と同様ですが、小説の中では現実の世界では見えない他の人物の行動や内面が語られ容易に把握することができます。多様な価値観を受け入れ他者を理解することや客観的な視点を持つことは、オンでもオフでもコミュニケーションに役立ちます。
また、小説の結末が最初からわかっていてはおもしろくありません。既に語られた情報から想像し読み進むところにおもしろさがあります。つまり、「分析」し「予想」し「先を読む」訓練にもなります。

実は読書は、「ストレス解消」にも非常に効果的です。
日常の仕事や人間関係を離れてどこかでリラックスしたい!と思ってもなかなかできることではありません。読書をすることで、時間とお金をさほどかけずに心の中で別世界へと旅立つことができます。

さて、せっかく「本を読む!」と決意しても、なかなか読書のための時間が取れず、また読みだしてはみたもののなかなか読み切れず途中で投げ出してしまったという経験を持つ方もいらっしゃるでしょう。
または、書店に行ってみたものの実際どんな本を読むべきかという悩みもあります。
次回は、「読みやすい」本についてご紹介したいと思います。

(担当:瀧川 仁子

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Access 2010/2007 初級 一日速習研修


アクセスの基礎はこれでバッチリ!簡単なデータベース作成を通じて、アクセスの基本操作からリレーションシップの基礎までを学ぶ講座です。
本コースではAccess2010または2007を利用した講習を行います。ご利用のアクセスのバージョンが2013、2010、2007の方は全て、このセミナーが対応講座となります。

Ac/Ex VBA文法応用 一日速習研修


実践的なVBAプログラミングにおいて必須である「型変換」「クラス」「エラー処理」「テキストファイルの読み書き」等の文法や技法を効率的に習得するための講座です。実際のエクセル/アクセスにおけるVBAプログラミングにおいてはこれらの文法を理解していることが大前提となります。VBAの初歩的な文法を理解した方が、本格的なVBAプログラミングに入る前に合わせて習得する必要がある項目を完全に網羅していますので、一歩先を行くVBAプログラミングの技法をマスターしたい方におすすめです。

Excel 2007 応用 一日速習研修


関数の高度な使い方、オートフィルタやピボットテーブル、複合グラフなど、エクセルの応用操作を一日で習得する講座です。業務でエクセルをより活用し、使いこなしたい方にオススメです!
本コースではExcel2007を利用した講習を行います。

HTML/CSS入門 一日速習研修


ホームページやブログ作成時の基本スキルであるHTML/CSSの基礎を集中的に学習するセミナーです。ホームページの仕組みを知りたい方はもちろん、既製のブログや掲示板サイトのカスタマイズ技術を覚えたい方、さらには自分自身でWebサイトを構築する際の基本を学習したい方にオススメです!

Office2007/2010 乗り換え速習研修


Office 2003以前のバージョンをお使いの方向けに、Office 2007/2010の新しいインターフェイスや機能をご紹介し、短期間でスムーズな移行が可能となるようにサポートをする講座です。
同時に、Office系アプリケーション全般を通じ、バージョンを問わず覚えておきたい「業務効率を上げる便利テクニック」も数多くご紹介します。

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新年明けましておめでとうございます。フロンティアリンクの佐藤 啓です。昨年も皆様には大変お世話になり、感謝申し上げます。本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年は皆様にとって、どのような一年でしたでしょうか。昨年一年のトピックとして、世の中では「2020年東京オリンピック開催決定」「半沢直樹の大ヒット」などがあり、年末には日経平均が6年ぶりに16,000円を超えるなど、景気も少しばかりは上向いてきているのかなという感覚をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。

私自身が一番注目したニュースは、昨年3月にアメリカの宇宙関連のベンチャー企業である「スペースX」社が、民間としては初めて、宇宙ステーションへの宇宙船ドッキングに成功し、補給物資を輸送したことでした。スペースX社はアメリカのオンライン金融サービス「PayPal」を立ち上げ、その後電気自動車を製造する「テスラモーターズ」のCEOとなるイーロン・マスク氏が設立した会社です。彼は「インターネット」「クリーンエネルギー」「宇宙」の3つの分野で革新的な仕事をしたいと考え、「インターネット」は「PayPal」、「クリーンエネルギー」は「テスラモーターズ」で成功を収めました。そして、今は「宇宙」の分野でも成功に近づきつつあります。

私自身が現在一番注目する企業家がこのイーロン・マスクなのですが、彼が素晴らしいと思うのは「100年先を見据えた活動」を考え、それを実際に実行していることです。彼が「宇宙」を目指そうと思った一番の理由は、温暖化等による地球の気候変動と、100億人が視野に入った人口増加、それらに地球環境が耐えられなくなるので、人類はこの先、宇宙を目指さなければ生き残れない、というところにあります。

実は、私自身も全く同じことを前々から考えていました。私自身は「教育」「食料・水・エネルギー」「宇宙」この順番に残りの起業家人生を進んでいきたいと考えています。最後が「宇宙」なのはイーロン・マスクと同じく、このままでは地球環境が持たないという課題意識からです。では、例えば火星に人類が居住することを考えると、何が必要か。少なくとも、「食料と水」そしてそれを生産する「エネルギー」が必要なことは間違いありません。しかも、土壌も大気も地球とは全く違う環境の火星では、ある種の「工場」のような閉鎖環境で食料・水・エネルギーを生産する必要があります。この実現にはさらなるテクノロジーの進化が必要です。それを担うエンジニアや研究者はどうするのか。そうなったときに「教育」が必要になります。すなわち、意欲のあるエンジニアや研究者を育て、一緒に学び合い成長できる仕組み。これがなければ、今後の人類の発展はないと私は考えています。だからこそ、「教育」の分野に革新を起こすこと、これが私自身の直近での最大の目標になっています。

近年はよく「先の見えない世界」だと言われますが、私自身は実はそうは思っていません。「見えない」のではなく「見ようとしていない」だけなのではないか、と。例えば、日経平均が16,000円を超え、今年は18,000円や2万円を目指せるかもしれない、こうなるとまたバブルが来るかもしれない、と一部では言われています。ですが、バブルが来ると必ず「終焉」がやってくることは歴史が証明しています。それでなくとも、日本の国家債務のGDP比率はすでに200%を超えていますので、どこかで大きな「揺り戻し」あるいは「リセット」が来ることは間違いないと思います。もはや「起こる・起こらない」の問題ではなく、それが「いつ起こるか」というだけの話でしょう。あるいは先ほど述べたような「人類がこのままの規模で地球環境に負荷を与え続けると、どうなるか」これも、少し考えれば想像できると思います。もしくは、現在進行中の「日本の少子高齢化」これも同じ話が言えるでしょう。

「難しいことは政府や経営者などの『えらい人』に任せて、自分はそこそこ楽しめたらいい」と考えれば、確かに楽かもしれません。ですが、少し考えれば先に述べたように、「大きな変化」あるいは「危機」が迫っている可能性が高いのは、理解しやすいのではないかと思います。その変化や危機を乗り越えるのは「えらい人」の責任で、自分はそれに従えばよいと考えるのか、あるいは「何ができるかは分からないけれど、一緒に乗り越え、より良い方向に進めるように考えてみようか」と思うのか。言い換えれば「自分の運命を他人任せにするか」「自分の運命は自分で切り開くか」の違いとも捉えることが出来ます。

このような話をすると、「スキルが・・・」「経験が・・・」「年齢が・・・」等の理由を色々と考えてしまうかもしれません。「出来ない理由」ですね。ですが、もしこのように考えてしまう傾向があるのであれば、逆に「どうすれば出来るか」を考えてみると面白いと思います。何も「素晴らしいことを完璧に行う」ことを要求されているわけではありません。少しでも「こうなったらいいのに」に近づけるような何かを、まずは考えてみること。「こうなったら困るな」という「ネガティブイメージ」ではなく、「こうなったらワクワクするな」という「ポジティブイメージ」で考えてみることですね。

実は、このような「物事に対する捉え方」や「ビジョンの考え方」あるいは「課題解決のアプローチ」など、一言でいえば「どう生きるか」というテーマこそ、教育が最も力を入れるべき分野だと私は考えています。先に述べた「エンジニアや研究者を育てる」仕組みはもちろん大切ですし、それ自体は弊社にて現在仕組みづくりを進めているところでもあります。ですが、「エンジニアや研究者を育てる」という話は、もう少し広く捉えれば「どう生きるか」というテーマの中の「一分野」でしかありません。「どう生きるか」を意識しつつ、ビジョンの検討や課題解決の方法を一緒に考え、互いに教え合うことが出来るような仕組み。これが今の教育に求められている一つの大きなポイントであると私は考えています。

この仕組みの実現に際し、重要な点は「議論し、考え、教え合う場」を作ることと、参加あるいは運営する「仲間」を広げることにあります。大きな志を持つ人から、少しばかり興味を持つ人まで、色々な仲間が集うことで、仕組み自体が活性化するとともに、レベルアップしていきます。もちろんですが、参加する人自体も、様々な意見や考え方に触れ、それに基づいて自分自身も考えることで、成長することが期待できます。そのような「参加者だけでなく、仕組みそのものが自律的に成長する教育」手法を、私自身は今年のテーマの一つとして考えていきたいと思っています。

よりよい社会を実現するために必要不可欠な「教育の革新」に、フロンティアリンクは今年も全力で取り組んで参ります。
皆様の引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2014年 元旦
フロンティアリンク株式会社
代表取締役社長  佐藤 啓

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Access 2007 応用 一日速習研修


クエリ・リレーションシップの応用からマクロの基礎までをしっかり学ぶ講座です。実務でアクセスを利用する方は、ここまで学ぶと業務への活用の幅が大幅に広がります!
本コースではAccess2007を利用した講習を行います。

Access 2010/2007 初級 一日速習研修


アクセスの基礎はこれでバッチリ!簡単なデータベース作成を通じて、アクセスの基本操作からリレーションシップの基礎までを学ぶ講座です。
本コースではAccess2010または2007を利用した講習を行います。ご利用のアクセスのバージョンが2013、2010、2007の方は全て、このセミナーが対応講座となります。

SQLServer入門 二日間速習研修


アクセスのスキルを一通り習得されている方を対象に、より大規模なデータベースシステムであるSQL Serverへの移行(アップサイジング)に関する基本を学ぶ研修です。SQLServerの基本を学びたい方や、既存のAccessシステムからの移行を検討中の方にオススメです!

PowerPoint 2010 初級 一日速習研修


パワーポイントの基本をしっかりマスター!基本操作から図・グラフ・写真等のスライドへの取り込み、アニメーションの設定を学び、効果的なスライド作成の基礎を習得する講座です。
本コースではPowerPoint2010を利用した講習を行います。

PowerPoint 2010 応用 一日速習研修


独自のデザインテンプレートの作成や、ワード・エクセルのデータの取り込み、アニメーションの効果的な使用方法等を学び、パワーポイントをより使いこなすことを目指す講座です!
本コースではPowerPoint2010を利用した講習を行います。

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【書籍名】永遠の0
【著者】百田 尚樹
【出版社】講談社

「海賊と呼ばれた男」を読んで以来、同じ百田さんの作品の中でもずっと読みたかった「永遠の0」を読み終えました。終戦から60年後、義理の祖父を持つ姉弟が祖母の死をきっかけに、神風特攻で亡くなったという実の祖父の事を調べていくことになります。「戦友会」を頼りに当時の祖父を知る生き残りの元軍人たちに会いにいき、彼らそれぞれの回想によって「特攻で死んだ」以外に何の情報もなかった祖父の実像に迫っていきます。緻密に描かれた航空隊の最前線、過去と現代が交錯するストーリー、まるで点と線が交わるように真実が明らかになっていくラスト。タイトルの「0」ってなんだろう?タイトルを知ったとき、漠然とそんなことを思っていました。読んでいる最中は夢中で当初の疑問を忘れてしまっていましたが、最終章でその意味が解りページをめくる手が止まり思わずはっとします。国家や生に対しての、生々しいまでの執着を通して描かれる登場人物の人間的魅力ももちろんですが、真珠湾以降の戦況についてかなり詳しく書かれているドキュメンタリー的なフィクションで小説として最初から最後まで本当によくできた作品でした。

「生きて家族のもとに帰りたい」「死ぬな」「生きる努力をしろ」
太平洋戦争時、当時の軍人には決して許されないことを口にする零戦の敏腕パイロット宮部久蔵、彼が「特攻で死んだ」実の祖父です。そんな彼が、最後は神風特攻として米艦に突っ込み戻ってくることはありませんでした。なぜ、生きて帰ることへ執着していた彼が最後の最後で特攻を志願したのか。そして、それでも彼は最後の最後で未来永劫に愛する家族を守るということを実現しています。

本当は誰もが「生きたかった」当時の軍人たちに、究極の状況下で施された「教育」とはどのようなものだったのかを知ると感慨深いものがあります。現代では、戦争については既成事実・結果を時系列に追うことが教育に使われているのがほとんどで、自発的に望まない限り複雑な背景や事情といった情報は入ってきません。戦後に生まれた人間として、それでいいのでしょうか。私は戦争体験者が今の時代から完全にいなくなってしまうのがとても不安です。その不安は、大人になり見守ってくれていた親から自立し単身で家を出るときにある程度の覚悟がいることと似ている気がします。一国民として「自国に責任を持つこと」に対する覚悟です。日本人としての責任を考えたとき、未来の「教育」について思いを馳せずにはいられません。資源のない日本は、戦時中、人間そのものが資源、いわゆる兵器として扱われていました。それが当然だと教育されていたし、軍人たちは皆、自分たちは無駄死にではないと言い聞かせ、お国のため死ぬ意味を見つけ死んでいきました。それだけ「教育」が持つ力は大きいのです。それ故に私は「教育」の怖さを改めて感じました。

私たち個人ができることは、たかだか69年前まで日本も血を流して戦っていたという事実を忘れないこと、次の時代に受け継いでいくこと、そして戦争を無駄にしないこと。その未来への「教育」に少しでも加担することではないでしょうか。本書はフィクションですので、当時の特攻の様子や戦況について描かれていることだけがすべてだとは思っていません。ただ、「教育」において知識欲を刺激することが第一フェーズであり、真偽は別としても本書はまずはその一歩に最適ですので、ぜひ読んでみていただきたいと思います。

※原作を読み終えてから時間を空けることなく映画を観に行きました。最初から「読んだら映画を観よう」と決めていました。オープニングはゼロ戦の戦闘シーンでした。もし原作を読んでいなかったら零戦を単なる被写体として見て、青空の中飛んでいる姿を「きれいだ」と思ったかもしれませんが、原作を読みその中に乗り込んでいる軍人たちのことを知ってしまっている私としては、姿を見るだけで胸が締め付けられました。原作は長編のため映画ではかなり端折ってあり、中身は薄くて物足りまりませんが、映像としては素晴らしく、特に宮部久蔵を演じた俳優:岡田准一の演技はただひたすらに圧巻です!

(担当:永田 優子