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データ分析業務を新しく担当することになりました。まずは何から勉強するのが良いでしょうか。
データ分析のステップは大きく

・分析前のデータ収集・整理
・実際のデータ分析

という2つの作業に分けることが出来ます。中でも大切なのは「分析前のデータ収集・整理」のステップとなります。

分析の作業自体はさほど難しいものではありません。どちらかというと「同じような作業の繰り返し」が多くなりますので、この作業自体についてはさほど高いスキルレベルが要求されるわけではありません。

一方で、分析を効率的に行うためには、その大前提となる「データ」がきちんと揃っていなければなりません。「データが揃っている」ということは当たり前のように思えるかもしれませんが、実は分析のテーマや課題等に応じて必要なデータも異なってくるため、例えば基幹システムからcsvで取り出しただけのデータでは不十分で、分析前に様々な整理や加工が必要なケースもあります。アクセス等のデータベース上でクエリを用い、データの加工や統合が必要になることも多くあります。

基本的に、データの加工・整理が必要な場合は、まずはアクセスの最低限の知識(例えば弊社講座であれば、「アクセス初級」「アクセス応用」講座)があった方が効率的に作業が出来ます。エクセルを使っても同じ作業を出来なくはありませんが、データ分析を行う場合の前提としては「データ量が多い」ことが殆どですので、アクセス等のデータベースを活用した方が効率が上がります。

逆に、もしデータの加工や整理は完了しており、その上で様々な分析を行いたい際には、最初のステップとしてはエクセルの「グラフ」と「ピボットテーブル」の活用方法を習得することをお薦めします。分析作業自体における大切なポイントは「データの見える化」言い換えれば「異常値」をいかに効率的に見つけるかということであり、そのためには「データの見える化ツール」であるエクセルを活用すると効率的に作業を進めることが出来ます。ご参考までに、弊社の講座であれば「エクセルデータ分析入門」講座が「グラフとピボットテーブルのデータ分析における活用方法」を学ぶ講座となっています。

まずはデータ分析には大きく2つのステップ、すなわち「データ収集・加工・整理」という「分析前の前準備」作業と、「実際の分析」作業があるということ、また、それぞれのステップにおいては必要なスキルが異なってくるという点についてのイメージをお持ちいただければと思います。その上で、実際の業務に合わせて、必要なスキルの習得を進めていただければよいと思います。

(担当:佐藤 啓