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入力が苦手で文章作成に時間がかかっています。上達のコツがあれば教えてください。
また、文章入力を楽にする機能はないでしょうか。
入力に時間がかかるという方には、実は「ムダな操作」が多く見られます。
効率を良くするためには様々なポイントがあるので、まずは下記をご覧ください。

効率的な入力方法
 http://www.frontier-link.jp/Blog/business/475.html
効率的な日本語入力のために
 http://www.frontier-link.jp/Blog/business/1216.html

また、Wordには文書作成を支援する機能が用意されています。
下記の機能を活用することで、文書作成の時間が短縮できます。

「ひな型」・定型文で効率的な文書作成
 http://www.frontier-link.jp/Blog/business/1277.html

読みやすい文書にしたいのですが、文字の位置を揃えたり任意の位置に項目を配置する方法がわかりません。
文書の読みやすさのためには、文字の配置は非常に重要です。そのための機能がWordには用意されています。

「見た目」を揃える便利な機能
 http://www.frontier-link.jp/Blog/business/1554.html

また、「文章」よりも「箇条書き」の方がポイントをより簡潔に伝えられます。

「箇条書き」の基本ルール
 http://www.frontier-link.jp/Blog/business/1665.html

Wordは簡単なようで、実際に使ってみると意外と難しいと思っているのではないでしょうか。コツを知ることで、読みやすい文書をより効率的に作成していただけるようになれば幸いです。

(担当:瀧川 仁子

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Webにおけるセーフカラーを使えばどのWebブラウザでもまったく同じ色が表示されるのですか?
セーフカラーとは、Web上の色を構成するRGBの値をそれぞれ6つの段階に分割して、その6種類を組み合わせて作られる216色を指します。
結論から申し上げますと、Webのセーフカラーは全てのWebブラウザで同じ色の表示を保証するものではありません。
Webセーフカラーは本来Netscapeという特定のWebブラウザを使用した場合、閲覧環境が異なっても表示可能な色を定めようという考えの元で登場しました。Netscapeが普及していた時代がそもそも古いお話になりますが、現在は多くのモニターでは216色どころか1600万色以上の色が表示可能です。従って、セーフカラーは技術の発達によって役目を終えたと見て良いと思います。

さて、ここからは質問から少し離れますが、表示する色を同じにするというお話に関連して、モニター等機械自体の違いによって、制作者の画面で見る色は、閲覧者の画面で見る色と必ずしも完全に一致しない場合があるというお話をご紹介したいと思います。
例えば服やアクセサリーをWebサイトを通じて販売する会社は、魅力的にな商品の購入を促すために、商品撮影時の照明の方向からレタッチに至るまで、正確な色表現に対して細心の注意を払って商品画像を制作します。しかし、購入後お客様自身の目で確認する商品の色味と、購入前にお客様のモニターで表示されている色味が異なることがあります。これはお客様の閲覧環境が多様であるため、閲覧環境の違いによって生じる色の差異は制作者側で100%のコントロールが困難であることに起因しています。事前に制作者は複数のモニターなどで色味をチェックすることになりますが、それでも商品写真では特にグレーやベージュなどの薄い色が、モニターごとの色味の影響を受けやすく、場合によっては色味が少し異なって表示される場合があります。
そのため、ある程度の色味が違って見えることを前提にWebサイトや業務を検討すると良いでしょう。

(担当:斉藤 万幾子

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プレゼンでは「アニメーション」を使用した方が良いのでしょうか? また、使用する際に気をつけるべきポイントはありますか?
まず、「アニメーション」という言葉自体を定義しましょう。パワーポイント上の「アニメーション」には2通りの解釈があり、

  1. 狭義の「アニメーション」:オブジェクト(テキストや図・表・グラフなど)の個別単位で設定する動き。パワーポイント上では「アニメーションの設定」から設定する
  2. 広義の「アニメーション」:画面上の動き全体を示す言葉。ここには狭義のアニメーションの他に、画面切り替え効果(スライド切り替え時に画面全体に発生する動き)も含まれる

となります。

まず、最初のご質問である「アニメーションを使用した方が良いのか」という点については、広義のアニメーション=「画面上の動き」があった方が良いのかという視点で回答します。この点については色々な考え方があると思いますが、私自身の回答は「使用せずに同じ効果を別の方法で追求した方が良い」です。

アニメーション自体には大きく2つの効果があります。

  1. 強調
  2. 聴衆の目線のコントロール

まず、アニメーションには動きが伴うことから、その部分が自然と強調されたり、印象深くなるという効果があります。一方でアニメーションを使用しすぎると、聴衆がその動きに気を取られてしまって肝心の話に集中できなくなったり、聴衆に「うるさい」「雑多な」印象を与えてしまったりする可能性が高くなります。

最も注意すべきポイントは、アニメーションは「ついつい盛り込みすぎてしまう」ことが多くなる点にあります。アニメーションの設定自体は「目に見えて動きが分かる」ので「楽しい作業」に感じてしまうことが多いのですが、その反動で「設定しすぎてしまう」言い換えれば「聴衆への効果を考えず、自己満足で設定をどんどん進めてしまう」可能性が存在します。結果として前述のように「集中できない」「うるさい」「雑多」という印象を聴衆に与えてしまうのであれば、本末転倒です。

そのため、私自身は原則として、強調や印象を深める目的でのアニメーション使用は一切行わないようにしています。解決方法の一例としては、ビジネスパワーアップコラム<プレゼン編> 第十二回でご紹介した「シンプルプレゼン」の考え方がありますので、参考としていただければ幸いです。

なお、もう一つのご質問である「アニメーションを使用する際に気をつけるべきポイント」の回答にもなりますが、上記の注意点に加えて、アニメーションを使用する際にはもう一つの効果である「目線の動きのコントロール」という点に留意することをお薦めします。

スライド上に複数の論点やポイントが存在する場合、全て同時に画面上に表示をさせてしまうと、聴衆が注目する場所をプレゼンターがコントロールしにくくなります。そのような場合には、プレゼンターが注目して欲しい画面上の構成要素の順番に従って、アニメーションを使用して表示タイミングをコントロールすることにより、聴衆の目線のコントロールが可能となります。結果として、聴衆が理解しやすくなるプレゼンを実現することが可能となります。

ただし、この「目線のコントロール」についても、裏返せば「スライドに要素を盛り込みすぎている」から行わなければならない話ですので、「スライド上の構成要素の見直し」や「別スライドへの切り分け」等、アニメーションを使用しない方向でまずは解決方法を検討することをお薦めします。

まとめますと、

  1. アニメーションには「強調」「印象の深化」「目線のコントロール」というメリットがある
  2. ただし、使用しすぎると逆にプレゼンの理解度や印象を下げる可能性が高くなるというデメリットがある
  3. アニメーションは性質上、使用しすぎてしまう可能性が高いので、別の手段で同様の効果を得ることを検討した方が良い

ということになります。

これらの点に基づいて、ご自身で最終的な判断を行っていただければと思います。

(担当:佐藤 啓

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Javaプログラミングで使われる「Applet」「Servlet」「EJB」とは何でしょうか?
一言でJavaと言っても、何を開発したいのかによって用いられる技術が異なります。
そこで、良く出てくるJava関連の用語について簡単に解説します。

JVM(Java Virtual Machine)
バイトコード(ソースコードをコンパイルして作成されるclassファイルのこと)を動かすためのもの。

JRE(Java Runtime Environment)
Javaプログラムを動かすために必要なソフトウェアをセットにしたもの。標準クラスのライブラリやJVM等が含まれる。

JDK(Java Development Kit)
Javaプログラムを作るために必要なソフトウェアをセットにしたもの。コンパイラやJREも含まれる。

Java SE(Java Standard Edition)
Javaの標準的な機能を保有しているエディション。デスクトップアプリ開発に用いられる。Swing、Java Appletが含まれる。

Java EE(Java Enterprise Edition)
大規模システム、サーバ関連のシステム開発用エディション。Java Servlet、EJBが含まれる。

Java ME(Java Micro Edition)
携帯電話や家電製品のアプリ開発用エディション。

Swing
GUIを使用したアプリ開発に使用される技術。

Java Applet
Webのクライアントサイド技術。WebサーバからJavaアプリをダウンロードしてWebブラウザ上で稼動させる。

Java Servlet
Webのサーバサイドの技術。Servletを使用するには専用サーバ(Servletコンテナと称する)が必要で、Apache Tomcatは代表的なServletコンテナ。

JSP(Java Server Pages)
Java Servletの機能のひとつ。HTML内にJavaのソースコードを埋め込み、実行時にWebページにする技術。

Java Beans
プログラムを部品化して、組み合わせて開発を行う手法において、部品化されたものをJava Beansと称する。

EJB(Enterprise Java Beans)
部品化したJava Beansをサーバ上に配置して使用させ、処理を分散化させるもの。専用サーバ(EJBコンテナと称する)が必要で、JBossは代表的なEJBコンテナ。

なお、当校で講義している「Javaプログラミング初級・応用」はテキストエディタとJDKを使用して、Java SEの基本文法を学習する講座です。
JavaScriptはJavaと名前が似ていますが一切関係ありません。
また、Androidのアプリ開発で用いられるJavaは、基本文法は一緒ですが、通常のJavaとは異なった技術を使用しています。

この様にJavaプログラミングに関する用語は沢山あります。ぜひ、皆さんが何を開発したいのかを明確にして学習を進めてみてください。

(担当:奥田 英太郎

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Webサイトのデザインを始める前にしておくべきことはありますか?
制作するWebサイトと同じ業種のWebサイトの研究をお勧めします。
ここでいう研究とは、業種自体の研究ではなく、それぞれの業種においてデザインに焦点を当てた視覚的な研究を指します。
Webサイトの場合、業種ごとにある程度の配色の偏りやデザインの傾向が見えてくることがあります。例えば、医療機関のWebサイトを制作する場合、血液を連想させるような鮮やかな赤の色が使用されることはほぼ無いでしょう。Webサイトの利用者には、清潔さや信頼感といったクリーンなイメージを伝えたいためです。一方、エンターテイメントに関連するのWebサイトでは、エネルギッシュな印象を与えるために原色の赤が使用されることも多いです。

このようにWebサイトの利用者に視覚的にどのように見せるかを決定する際、今ある同業種のWebサイトを研究することが大切です。同業種のWebサイトの利用者が重なっている場合も多く、利用者が見慣れたデザインや配色を使用することで、同業種のWebサイトを訪れる利用者の「違和感」を軽減させる効果もあります。さらに研究を重ねることで、ユーザーにとって見やすいWebサイトのレイアウトのアイデアや新しい表現のパターンを考えることも一つの方法です。

もちろん視覚的なデザインの研究も大切ですが、Webサイトで使用されている文章表現のわかりやすさや、文章表現そのものが、利用者に合っているのかを同時に考えていくことも大切です。

(担当:斉藤 万幾子