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「便利な関数(文字列操作)」では関数を活用して文字列を取り出す方法をご紹介しましたが、今回は文字種の変換とふりがなに関連した関数をご紹介します。

同じ形式に揃っていないデータのために、Excelを使ってデータをまとめたり、集計した際に意図した結果が得られずに、データの修正が必要になることがあります。

例えば住所・郵便番号・電話番号欄の数字が半角と全角が混在したデータになってしまっていて、半角または全角に統一しなければならない場合、手作業では間違いの元になりますし、単純で面倒な作業となってしまいます。
そのようなときに役に立つのが、「全角を半角に変換する関数(ASC)」や「半角を全角に変換する関数(JIS)」です。ただしこれらの関数で変換できるのは「英数」と「カタカナ」で、ひらがなや漢字は対象になりません。

漢字を入力すると自動的にふりがなを表示する、または既に入力された文字列のふりがなを表示する関数として「ふりがなを振る関数(PHONETIC)」を利用できます。
PHONETIC関数は[数式]タブの[関数の挿入]にて表示されるダイアログの「関数の分類 >> 情報」の中にあります。

また、PHONETIC関数を使って表示される、ふりがなの文字種を変更できます。
[ホーム]タブの[ふりがなの表示/非表示]右の▼をクリックし、「ふりがなの設定」ダイアログで「ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」から選択します。
(2003では、メニューバーの[書式]→[ふりがな]→[設定])

Excelは計算や集計だけでなく、データの管理や分析にも使われます。
今回ご紹介した関数が、効率的なデータの整形に役立てば幸いです。

(担当:瀧川 仁子

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前回に引き続き、jQueryを使ったダイアログボックスについてご紹介いたします。

前回ご紹介しました警告や確認のように、ユーザーへのメッセージを主にしたダイアログボックスもありますが、ユーザーに対して、何か情報を入力してもらうためのダイアログボックスが必要になる事もあると思います。

今回ご紹介するダイアログボックスはこちらにサンプルソースコードをアップロードしてありますので、本コラムと合わせてご確認ください。

◆準備
 もし、読んでいない方は前回のコラムにてご紹介しました、「◆準備」と「▼表示する場所の指定」をご確認ください。

◆ダイアログボックスの表示
 今回のサンプルでは、文字入力ダイアログについて通常のJavaScriptを使って表示する場合との動きの違いを比較表示しています。
 ▼jQueryを使った文字入力ダイアログ
  基本的には、前回のコラムでご紹介しましたダイアログボックスと変わりはありませんが、警告ダイアログや確認ダイアログで記載していたコメント部分にフォームタグを記述して、ダイアログの中に文字入力機能を盛り込んでいます。以下のソースコードの6行目がポイントになります。
  
  以下が確認ダイアログのサンプルソースコードになります。

	function ShowJQueryInputDialog() {
		var strTitle = "文字入力ダイアログ";
		var strComment = "これは文字入力ダイアログです。";
		
		// ダイアログのメッセージとタイトルを設定
		$( "#show_dialog" ).html( '<p>' + strComment + '</p><input type="text" name="inputtxt" id="inputtxt" value="初期入力されている文字列です" />' );

		// ダイアログを作成
		$( "#show_dialog" ).dialog({
			modal: true,
			title: strTitle,
			buttons: {
				"OK": function() {
					$( this ).dialog( "close" );
					ShowJQueryMessageDialog("入力された文字は「" + $( "#inputtxt" ).val() + "」です。");
				},
				"キャンセル": function() {
					$( this ).dialog( "close" );
					ShowJQueryMessageDialog( "キャンセルがクリックされました" );
				}
			}
		});
	}

今回は、1行入力のフォームタグを使って単純な文字入力のみをご紹介していますが、このコメント部分に他のフォームタグを設定することによって、ダイアログの機能を増やすことが可能です。皆さんのWebサイトの要件に合わせてこのダイアログを応用してみてはいかがでしょうか。

本コラムが、読者の皆さんの日々の業務に役立てば幸いです。

(担当:小口 真己

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「Webサイトでユーザー向けにダイアログを表示したい。」という要件はとても多いと思いますが、最近ではJavaScriptの標準ダイアログでは、機能が少なすぎるという場合が多いのではないでしょうか。そこで、見た目をリッチなデザインで、タイトルも付けたいなどの要件を満たすための簡単な方法として、「jQuery」と「jQuery UI」を利用したダイアログ表示についてご紹介しましょう。

今回ご紹介するダイアログボックスはこちらにサンプルソースコードをアップロードしてありますので、本コラムと合わせてご確認ください。

◆準備
 もし、読んでいない方は前回のコラムにてご紹介しました、jQueryを使う準備をまずはご一読いただき、以下の準備をしてください。

 1. jQueryライブラリを読み込む
CDNを使ってjQueryを読み込むサンプルについて記載しています。

	<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/2.0.3/jquery.min.js" type="text/javascript"></script>

 2.jQuery UIライブラリを読み込む
  jQuery UIライブラリはスタイルシートもセットで読み込む必要があります。そのため、以下の2行をCDNを使って読み込みます。

	<link type="text/css" href="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jqueryui/1.10.3/themes/start/jquery-ui.css" rel="stylesheet">
	<script type="text/javascript" src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jqueryui/1.10.3/jquery-ui.min.js"></script>

◆ダイアログボックスの表示
 今回のサンプルでは、警告ダイアログと確認ダイアログについて通常のJavaScriptを使って表示する場合との動きの違いを比較表示しています。

 ▼表示する場所の指定
  忘れてしまいがちなのが、表示する場所の設定です。表示する場所とは言っても、ここではブラウザ上のどの場所に表示するという意味ではなく、div要素を使ってダイアログを表示する画面上の受け入れ先の準備という意味になります。ここで指定している「id属性」に対して、ダイアログを表示する制御を行います。
  
  以下が表示する場所の指定用サンプルソースコードになります。

 	<div id="show_dialog"></div>

 ▼jQueryを使った警告ダイアログ
  ダイアログを表示するときに、オプションとしてモーダルダイアログ(ブラウザ上の他のリンクなどをクリックできないようにし、表示されているダイアログのみを動かせる)設定やタイトルの指定、表示するボタンについて設定しています。この他にもデザインを変更したり、ダイアログ表示にアニメーションを適用する設定も可能です。

  以下が警告ダイアログのサンプルソースコードになります。

	function ShowJQueryAlertDialog() {
		var strTitle = "警告ダイアログ";
		var strComment = "ダイアログのメッセージ\nダイアログを閉じるためにはOKをクリックするか、右上の×ボタンをクリックしてください。";
		
		// ダイアログのメッセージを設定
		$( "#show_dialog" ).html( strComment );

		// ダイアログを作成
		$( "#show_dialog" ).dialog({
			modal: true,
			title: strTitle,
			buttons: {
				"OK": function() {
					$( this ).dialog( "close" );
				}
			}
		});
	}

 ▼jQueryを使った確認ダイアログ
  確認ダイアログの場合は、ボタンを複数設定し、クリックされたときの動きを記載しておきます。今回のサンプルではシンプルにOKとキャンセルの各ボタンが押されたメッセージを表示するだけに留めていますが、要件によっていろいろと応用可能になります。
  
  以下が確認ダイアログのサンプルソースコードになります。

	function ShowJQueryConfirmDialog() {
		var strTitle = "確認ダイアログ";
		var strComment = "これは確認ダイアログです。";
		
		// ダイアログのメッセージを設定
		$( "#show_dialog" ).html( strComment );
		
		// ダイアログを作成
		$( "#show_dialog" ).dialog({
			modal: true,
			title: strTitle,
			buttons: {
				"OK": function() {
					$( this ).dialog( "close" );
					ShowJQueryMessageDialog( "OKがクリックされました" );
				},
				"キャンセル": function() {
					$( this ).dialog( "close" );
					ShowJQueryMessageDialog( "キャンセルがクリックされました" );
				}
			}
		});
	}

今回はjQueryとjQuery UIを使ってダイアログボックスを表示するサンプルについてご紹介しました。次回は、今回の続きとして文字入力ダイアログについてご紹介したいと思います。
本コラムが、読者の皆さんの日々の業務に役立てば幸いです。

(担当:小口 真己

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【書籍名】「考える力」をつける本
【著者】轡田隆史
【出版社】三笠書房

著者の轡田隆史さんは、東京都出身のジャーナリストで元朝日新聞論説委員をしていた方ですが、今回、そんな著者の経歴を知らずに読み始めた私は、本書がいわゆる、ビジネス書・How to本とも一味違っていると感じ、読み進めていくうちに、著者の書いていることに対し「なるほど」と思いました。

本書は「問い」と「考え方」について、「読書」と「書くこと」という視点から、根本的に、広義的に書いてあります。

人は、社会人になったとき、「新聞を読みなさい」「ニュースを見なさい」とよく言われますが、その理由はなんでしょうか。「社会に出て恥ずかしくないため。」とよく言われますが、社会に出て恥ずかしくないとは、どういったことでしょうか。

私たちは、社会人になったときに初めて、自立を必要とされる組織の一員になります。そして、その組織の中で試行錯誤し、成功や挫折を繰り返していきます。社会人になり、組織の中で本当の意味で自立していくために、「知識」は最強の武器になります。当然、一般的なビジネスにしてみても、大切なのは、コミュニケーション能力であるということは周知の事実でしょう。コミュニケーション能力を発展させていくために必要なのは「知識」であり、しかも深い知識です。「知識」をより深めていくためには、異質性との比較、つまり、異文化を知ること、それは、歴史を学ぶということにつながっていきます。上っ面だけの知識であれば、先は見えてしまっています。

わかりやすくいえば、会話がもちません。最大の問題は、私たち自身にさほどその自覚がなく、実は「考える」ことすらできていないということ。会話がもたないのは、単なる話下手だと思っているという点です。とはいえ、「考える」といっても、簡単なことではありません。本当の意味での考えるということは、「探す」「問う」ことだからです。

何かを学ぼうとするときに大切なのは、その「姿勢」ではないでしょうか。例えば、私もこうして書評を書く機会に恵まれていますが、数読んでいると、正直に言って、つまらないと思う本にも出会います。もちろん、最初の数ページだけ読んで、その時点で判断ができるのであれば、見切りをつけて読むのをやめてしまうのもありでしょう。しかし私は、せっかく出会ったからには、何か学ぼうと思うようにしています。要は深堀「なぜ?なぜ?」です。「この人(著者)は、なんでこのテーマを選んだのだろう?」または「なぜ、私はこの人の言っていることをくだらないと感じるのか」。そうすることで、一人でも本を通じて対話ができます。読書は、一方的には読むものではなく、著者と対話をすることによって、得るものは確実にあります。そこで、対話を通じて「考える」ためのその具体的な方法として、著者は「書くこと」を薦めており、まさにそのとおりだと思います。

しかし、実際に思ったままを、文章にしてみてください。なかなか書けるものではありません。そこで著者は言っています。頭に浮かんだ「思ったこと」「感じたこと」を一瞬停止させて、文字に変換しようとする時点で、それは、抽象的な存在から具体的な「目で見る」ものへと変わっていく、つまり、客観的に観察することになるというのです。なるほど、確かにそう言われるとその通りですね。おもしろいです。
何もしなければ、ほぼ何も起こらない日常です。何も変わりません。まずは、頭の中のこうした状況を知り、効率的な頭の使い方を手にしていくことによって、自分自身の中での、より具体化された「新しい未来」が見えてくるのではないでしょうか。本書では、その手段・方法を、時間を自分のものにする方法、情報の生かし方、質問の仕方、自分の殻の破り方など幅広い視点で具体的に教えてくれています。そして、私自身、このような視点をもって、ゆっくり腰を据えて誰かと会話してみると、なにか面白い刺激があるかもしれないと少しわくわくするようになりました。

特に、一般的なビジネスにおいて、社内でも社外でも会話力は必須です。本書は、頭の引き出しの単純整理しながら、読んでいくうちにすっきりしていく感覚が味わえるような、人生そのものを豊かにするヒントがたくさん詰まった良書であるとともに、実践的に役立つ手法が学べる、広い意味でのビジネス書といえるでしょう。

【ジャンル】ビジネス
【関連・お勧め書籍】
・白旗伝記(松本健一)
・1000冊読む!読書術(轡田隆史)

(担当:永田 優子

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Wordには様々な便利機能があります。
「文書作成のための機能はすべて備わっている」と言っても過言ではありません。
今回はその一つ、「アウトライン」機能をご紹介します。

アウトライン機能は、マニュアルや手順書など章単位で構成された文書を作成する際や、アイディアをまとめるなど考えながら文書を作成する際、非常に役に立ちます。

アウトラインでは下記のことができます。
・レベルの設定
・一部を展開したり折り畳んだりして文書の構成を見やすくする
・レベル設定した単位ごとの移動による構成の変更

アウトラインの作成方法は、以下となります。
1) [表示]タブの[アウトライン]を選択(Word 2007・2010・2013)
2) レベルの変更は、[アウトライン]タブの「レベル上げ」「レベル下げ」ボタン、または[Tab]キー(レベル下げ)と[Shift]キー+[Tab]キー(レベル下げ)

また、ナビゲーションウィンドウを表示([表示]タブの[ナビゲーションウィンドウ]にチェックを付ける)させておくと、構成の把握や移動がより簡単になります。

今回はアウトライン機能をご紹介しましたが、Wordの便利な機能を知ることで、より効率的な文書作成のお役に立てば幸いです。

(担当:瀧川 仁子