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Accessでフォームやレポートをデザインビューで作成する際には、特徴的な「用語」がたくさんあります。
意味を理解して使いこなしていきましょう。

◆ セクション

・ヘッダーとフッター
印刷物のヘッダー・フッターと同様、ヘッダーはフォーム・レポート画面の上部、フッターは下部に固定情報を表示する領域となります。
ヘッダー・フッターに配置した情報は、レコードやページを移動しても同じ内容が表示されます。
レポートでは、レポートヘッダー(最初のページのみに表示)とページヘッダー(全てのページに表示)に内容が細分化されます。
またグループ化した際は、そのグループごとのヘッダーとフッターが作成されます。

・詳細
実際のレコードのデータが表示される領域です。
単票の場合、フォームビューでは1レコードずつ表示されます。

◆ コントロール

フォームやレポートに配置される「部品」の総称です。
フィールド名や見出しなどの文字を表示するための「ラベル」、データを表示したり入力するための「テキストボックス」、ドロップダウンリストから選択することでデータを入力できる「コンボボックス」、マクロのメニューを実行するための「ボタン」等、様々な種類があります。

なお、フォームおよびレポートの「ビュー」は2007から追加・変更されています。

2003まで
・「フォームビュー」(フォーム)または「プレビュー」(レポート)と「デザインビュー」の2種類

2007以降
・「レイアウトビュー」が追加
・レポートの「プレビュー」が「印刷プレビュー」に変更になり、「レポートビュー」が追加

(Access2007/2010のご紹介)http://www.frontier-link.jp/Blog/business/463.html

(担当:瀧川 仁子

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ビジネスパワーアップコラム<ロジカルシンキング編> 第十一回

前回のロジカルシンキング編コラムでは、論点の関連づけを考える際の思考方法である「演繹法」と「帰納法」についての基本をご紹介しました。演繹法・帰納法はそれぞれ

・演繹法=論点同士の「意味合い」に基づく関連づけを考えること
・帰納法=論点同士の「類似性」に基づく関連づけを考えること

このような特色を持っており、それぞれを区別した上で使い分けることが論理思考においては重要となります。

今回のコラムでは「演繹法」について、もう少し掘り下げたお話をしたいと思います。

演繹法とは上記の通り、「意味合い」に基づく関連づけを考えることを意味します。まずは改めて演繹法の簡単な事例を示し、演繹的に考える際の基本的なポイントを説明しましょう。

例1
・人間はいつか死ぬ(大前提)
・ソクラテスは人間である(小前提)
・ソクラテスはいつか死ぬ(結論)

例2
・鳥は空を飛ぶ(大前提)
・私は鳥だ(小前提)
・私は空を飛ぶ(結論)

演繹法では、始めに実在する状況について述べます。これを大前提と呼びます。次に、もう一つの実在する関連状況を述べます。これを小前提と呼びます。最後に、これらの大前提・小前提が同時に存在する意味について論じます。これが結論となります。

以上の流れで演繹法を考える際には、大前提と小前提の間の「意味合い」に基づく関連性が実際に存在するかどうかの確認を行うことが重要なポイントとなります。この確認作業は具体的には、小前提の表記が大前提の表記の「主部」か「述部」のいずれかを補足することが出来ているか、言い換えれば小前提は大前提に対する「コメント」と考えられるかどうかをイメージすることで行われます。

先程の例1であれば、小前提(ソクラテスは人間である)は、大前提の主部(人間)を補足しています。例2であれば、小前提(私は鳥だ)は、同じく大前提の主部(鳥)を補足しています。このように補足=コメントを作成するすることで、大前提と小前提の間に「意味合い」上の関連性が構築されることとなります。そして、これら2つの前提条件が両方とも成立する(=「意味合い」の上で関連する)ことの意味を「結論」としてまとめることになります(ちなみに「私は鳥だ」は、鳥がそう思っている分には事実となります。人間がそう思っていたら少し問題ですが・・・)。

言い換えれば、演繹法で考えることが可能な場合には「ロジックライン」と呼ばれる、論点同士を矢印で繋げた一本の直線をイメージすることが可能となります。例えば、上記の例1であれば、

人間はいつか死ぬ → ソクラテスは人間である → ソクラテスはいつか死ぬ

例2であれば、

鳥は空を飛ぶ → 私は鳥だ → 私は空を飛ぶ

このようなロジックラインを構築することが可能となります。すなわち

「A(だから)→ B(だから)→ C(となる)」

というイメージを思い浮かべることが可能であれば、「演繹的に論点が繋がっている」ことになります。

では、以下の例はいかがでしょうか。

例3
すべてのウサギはとても速く走る → ある馬はとても速く走る → ある馬はウサギである

この例だけを見ると、どう考えても話がおかしいですよね。馬がウサギであるわけはありません。ただし、このような「論理的な関連性が実際には存在しない」にも関わらず、見かけ上は演繹的に考えたつもりで、異なる論点を繋いでしまうことは実際の思考上はあり得る話です。

演繹的に考える際のポイントをもう一度確認しましょう。演繹法においては

小前提の表記が大前提の表記の「主部」か「述部」のいずれかを補足することが出来ているか
言い換えれば小前提は大前提に対する「コメント」と考えられるかどうか

この点をイメージすることで、大前提と小前提の間の論理的な関連性を確認することが可能となります。

先程の例3の場合は、第一ポイント(ウサギ)と第二ポイント(馬)の間には共通の述部(速く走る)は確かに存在していますが、第二ポイントは第一ポイントのコメント(あるいは「述部」の補足)ではなく、全く独立した事象となっています。従って、第一ポイントと第二ポイントの間には論理的な関連性は存在しませんので、第三ポイントのような結論を導出することは出来ない、ということになります。

まとめますと、演繹法で考える際には

小前提は大前提に対する「コメント」と考えられるかどうか

を確認することが重要であり、この確認に問題がなければ

論点を繋ぎ合わせた「ロジックライン」がイメージできる

ことになります。

演繹法は別名「三段論法」とも言いますが、人間の思考様式としては極めて一般的なものです。ロジックライン的に「A(だから)→ B(だから)→ C(となる)」と論点を繋ぎ合わせていくことは、「演繹法」という言葉自体は知らなかったとしても、一般的には普通に行っていることだと思います。このように演繹法は思考様式としてはイメージしやすいものであり、前述の「ロジックライン」のイメージに気をつければ論点をいくつでも繋ぎ合わせることが出来ます。

ただし、その裏返しとして、話を聞く立場からすると、話自体が「回りくどい」「重苦しい」といった印象を持ってしまうことが多くなります。従って、プレゼン等の「簡潔な説明」が求められる場では、演繹的な論点の展開はあまり行わない方がよいでしょう。このような場では、次回のコラムでお話する「帰納法」を活用することで、より簡潔かつ論理的な説明が可能となります。この点も併せて覚えていただければと思います。

(担当:佐藤 啓

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前回のコラムでは、Webページ全体を体系的に見せるための基本的なデザインルールについてのお話をしました。今回は、写真などのビジュアル要素をWebページ制作に取り込む重要性について説明したいと思います。

ここでのビジュアル要素とは、写真や図表、イラストやクリップアートなどのイメージ素材のことを指します。
なぜWebデザインにおいて写真などのビジュアル要素が重要なのかといいますと、ビジュアル要素は最も素早く直感的に「メッセージ」を伝える要素の一つだからです。テレビや新聞やインターネットを通じて日々多くの情報が押し寄せてきますが、強力なビジュアル要素の力を利用することで伝えたいメッセージを後々まで残る記憶に繋げることも可能になります。

適切なビジュアル要素を配置することで、以下のようなインパクトのあるWebページを制作することができます。

・Webページの訴求効果を高める
・読み手の興味を刺激して、行動を促す
・重要な情報を分かりやすく伝える

ビジュアル要素を配置する目的は大きく2つに分けることができます。1つ目は純粋にページを装飾するためです。2つ目は情報を伝達するためです。
前者はメッセージに関連があるものであれば、目を楽しませるだけのものでも充分です。一方で、後者は必要に応じてイメージ素材の選択を行うことが効果的です。複雑な概念など文章で説明し尽くせない部分を、「百聞は一見に如かず」のことわざにあるように、一枚の写真がその全てを伝えるということも起こります。たった一枚のビジュアル要素でWebページ全体の雰囲気が変わってきますので、どのビジュアル要素を選択するかはWeb担当者の腕の見せ所と言えるでしょう。

ビジュアル要素にはいくつかの種類があります。

・写真
・図表
・イラスト
・クリップアート

「写真」はビジュアル要素において特に有力なイメージ素材で、Webページデザインの主力です。プロの写真家の写真で感情が呼び起こされるのと同じように、良い写真を使用することによって、情報の伝達や説得、感情の誘発などを実現することが可能です。写真は他のビジュアル要素と比べてより「説得力がある」ビジュアル要素です。従って、このような写真のメリットを上手く活かしWebページの情報にメリハリを付けることも、メッセージをわかりやすく伝えるために大切なポイントです。

このようにビジュアル要素を使うことでWebページのメッセージをよりわかりやすく直感的に伝えることができます。
一方で適切ではないビジュアルを選択することは、Webページで伝えたいメッセージから読み手の注意を反らして逆効果になるため注意が必要です。ビジュアル要素を選択する際は、メッセージを補足するようなイメージ素材を選択するようにしましょう。

今回はメッセージをわかりやすく伝えるビジュアル要素を使用する重要性についてのお話をしました。今後に活かしていただければ幸いです。

(担当:斉藤 万幾子

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下記のVBAのソースコードを見て下さい。

Dim X As New SampleClass
Dim Y As New SampleClass

オブジェクト変数「X」もオブジェクト変数「Y」も同じクラス「SampleClass」で作られています。
よってXもYも同じプロパティ、メソッドを保有している事になります。

では、次のソースコードを見てみましょう。
ExcelのVBAでよく見られるものです。

Sheet1.Range(“A1″).Value
Sheet1.Cells(1, 1).Value

「Sheet1」はWorksheetクラスの生成済みオブジェクト。
「Range」や「Cells」はWorksheetクラスのプロパティになります。

実はRangeとCellsはプロパティ名が違うだけで、同じクラスで作られています。
定義を見てみると下記のようになっています。

Property Cells As Range
Property Range(Cell1, [Cell2]) As Range

よって、RangeもCellsも同じプロパティ、メソッドを保有している事になります。

「Value」はRangeクラスのプロパティになります。
定義は下記のとおりです。

Property Value([RangeValueDataType])

クラスは苦手、という方も多い事でしょう。
しかし、クラスとはプロパティやメソッドの集合体なだけです。
クラスを理解するには、各プロパティ、各メソッドの仕様を理解する事、つまりは「定義」を読めるようになる事が近道です。

Property プロパティ名(引数) As データ型

プロパティはこのように定義されます。
Excel VBAセミナーテキスト 2010/2007/2003対応の93ページに定義に関する詳細を記載していますので、合わせて勉強してみて下さい。

(担当:奥田 英太郎

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PowerPointの特徴の一つとして、「動き」を設定できることが挙げられます。
強調したい文字や図形を大きくしたり色を付けたることもありますが、それよりも目立つのは「動くもの」です。「動き」を効果的に使えば、伝えたい情報をさらに強調しわかりやすく伝えることが可能です。

基本的に「動き」を利用する目的は、「強調」と「目線の動き=情報のコントロール」のためです。
逆に言えば、それらに関係ない動きは不要です。動きは「必要最小限」に設定します。

PowerPointでの「動き」は、「画面切り替え効果」と「アニメーション」の二つです。
それぞれの効果について、留意すべきポイントをご紹介いたします。

◆画面切り替え効果
スライドを切り替える際の効果で、スライドごとに設定します。

画面切り替え効果は適切に使用しないと、聞き手が内容よりも動きに気をとられてしまいがちになります。効果的なプレゼンのためのお勧めは下記です。
・(地味な)同じ効果を全てのスライドに適用し、全体の統一感を図る
・表紙スライドや話が変わるところ(だけ)に画面切り替え効果を設定し、聞き手の注意を惹く

◆アニメーション
スライド上のオブジェクトの動きで、オブジェクトごとに設定します。

アニメーションは、下記のような場合に使用すると効果的です。
・箇条書きを順番に表示する
・説明または見る順に、図形等のオブジェクトを表示する
 または、オブジェクトを入れ替える
・説明または見る順に、塗りつぶしの色を変更する
・図形等の形に合わせて変形しながら表示する(中央からズーム、形に添って伸びる等)
・説明の流れにあわせてオブジェクトを移動する

(担当:瀧川 仁子